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ミントの会の記事一覧
2017.8.31 | ミントの会

8月度「ミントの会」開催しました

8月度「ミントの会」開催しました
「ミントの会」開催しました

当院患者会「ミントの会」8月の集いを8月5日、当院2階ロビーで開催しました。
特別講演は、若年性乳がん体験者コーディネーターで、11月19日に「若年性乳がん体験者のおしゃべりの会 全国キャラバン」in北海道を担当する永井都穂美看護師が「若年性乳がんを体験して」、乳がん看護認定看護師の堀田美紀看護師が「ホルモン療法の副作用対策について」、浅石和昭理事長による「乳がん治療の最新情報」の三題。質疑応答とグループ懇談会を開きました。

永井看護師は、31歳の時に乳がんに罹患。当時お子さんは7歳と4歳でした。2004年から2009年までに乳がん初回登録された109,617症例で、35歳未満は2.7パーセント、2011年に乳がんと診断されたうち、34歳以下は1.8%と、若年性乳がん患者が少ないことをデータを通して紹介しました。若年性乳がんとは一般に34歳以下をさしていますが、妊娠・出産・育児などの生活スタイルから40歳代も含めて言われることもあると話しました。
若年性乳がん特有の悩みとして、結婚や妊娠・出産・育児などが集中してあり、就労やおしゃれも課題になること。そのため、人生設計の変更も余儀なくされ、就労の問題や経済的な問題も大きいと述べました。
乳がん患者に占める若年性乳がん患者は2から4パーセントとされるため、同世代の患者さんと悩みを打ち明けたり、情報交換したり、交流できる場所が少なく孤立感や孤独感を感じやすいと話しました。
自身は「どうしてこんな年齢で、どうして私なのか」「子供たちはどうなってしまうのか」「もう一人子供がほしかったのに」など、見えない不安、将来の人生に対する不安でとてもつらかったことや同世代で周囲に乳がんになった人がいなく、とても辛かったと心境を述べました。
お子さんやご主人の支えに、病気と向き合えるようになった自分がいたこと。若年で乳がんになったことで、その先の人生についてしっかり考えることができ、何となく過ごしていた毎日を、1日1日を大切に過ごしていこうと思えたことはとても大きかった、と得たものがたくさんあったことを紹介しました。
永井看護師は医療食の立場と若年性乳がんの体験者という両側面から、患者さんをサポートしたいとコーチングも学びました。一人一人が前向きに、前進する力を引き出し、サポートするコーチングの学びを、今後役立てていきたいと結びました。

堀田看護師は、ホルモン療法の仕組みについて、乳がんのタイプ、ホルモンの働きなどを通して分かりやすく解説しました。その上で、患者さんが持つホルモン療法のイメージとして「身体への悪影響はないか」「更年期症状は辛くないのか」「太るのか」「妊娠できなくなるのか」「生理が止まる」などの不安があると話しました。
その上で、閉経前のホルモン環境と閉経後のホルモン環境の違いを説明し、抗エストロゲン剤の作用を解説しました。
ホルモン療法の種類としてLH-RHアゴニスト製剤、抗エストロゲン受容体拮抗製剤、アロマターゼ阻害剤を上げ、とそれぞれの副作用を分かりやすく解説しました。
LH-RHアゴニスト製剤と抗エストロゲン受容体拮抗製剤に共通する副作用「ホットフラッシュ」の対応法として、1)体温を調整しやすい服装にする、2)辛いものや香辛料をさける、3)温度・湿度を調整する、4)身体的・精神的ストレスをさける、5)1日30分程度のウォーキングなどの運動をする、と紹介し、骨粗しょう症への対応法、関節症状の対応法など、代表的な副作用への対応方法を説明しました。
前向きに暮らすためにストレスを減らす「健やかかな心作り」が大切と話し、心のセルフケアには睡眠、水分、食事、しゃべること、の4つが有効と紹介。札幌ことに乳腺クリニック患者会「ミントの会」は、患者さん同士が交流し、情報交換や他の人の楽しいことなどを聞いたり、話したりできる場です。一人でも多くの患者さんにミントの会に参加していただき、健やかな暮らしに役立てていただきたいと思います。

浅石理事長は「乳がん治療の最新情報」と題して、癌細胞が発生する仕組みと生体防禦の仕組みについてはじめに説明。生体内に侵入した発癌物質のほとんどが細胞内で代謝され、解毒されたり、死滅したり、変異細胞になることを拒否したりしてDNAに結合するのはわずかであることを示し、DNAに結合した場合も正常細胞による修復が行われていることを解説しました。正常細胞による修復が失敗した場合も生体に重大な変化を及ぼさない遺伝子が約4万種あり、問題になる遺伝子は約200種で、これらにいくつかの変異が同時に発生した時にのみ癌細胞になることをイラストを持ちいて分かりやすく説明しました。
乳がんの基礎知識として、再発と転移、術後の治療について順序立てて解説し、最新の話題であるLiquid Biopsy(リキッドバイオプシー)について話を進めました。
リキッドバイオプシーは採血するだけで腫瘍の進行や治療効果がわかるもので、早期がんのスクリーニングや予後予測にも有効で、微小転移の推測も可能な最新技術です。
中でもバイオマーカーとしてエクソソームが注目されており、「最近の研究で乳がんでは悪性化や転移の手がかりになる情報が含まれていることが分かってきた」と紹介しました。
専門的な研究成果をもとに乳がんとエクソソームの最新情報をできるだけ分かりやすく解説しました。

2017.4.16 | ミントの会

「ミントの会」開催しました

「ミントの会」開催しました

札幌ことに乳腺クリニック患者会「ミントの会」4月の集いを当院2階ロビーで4月1日開催しました。
2017年度第1回開催となった今回は特別講演に八城亜紀子看護主任による「リンパ浮腫-正しい知識を学ぼう」、池上久恵看護主任が「抗がん剤の副作用-浮腫と体重増加について」、浅石和昭理事長が「乳がん化学療法の最新情報」の3題が行われました。特別講演の後は「グループ懇談会」を開きました。

リンパ外来を担当する八城看護主任は、リンパ浮腫は手術方法の改善に伴い発生頻度は以前より低くなっているものの、乳がんのほか、子宮がんや卵巣がんなど婦人科のがんの手術で、リンパ節郭清を受けた後に発生すると説明。リンパ浮腫の発生頻度はどこのリンパ節を切除したかにより異なり、発症の時期は術後3年以内が多いなど、リンパ節とリンパ浮腫の仕組みを分かりやすく解説しました。
その上で、リンパ浮腫は適切なケアによって生活の質を保つことができると話し、特に初期の対応で改善が得られやすいため、予防や早期発見が大切と述べました。
早期発見は、動かしにくい、腫れぼったい感じがするなどリンパ浮腫の症状を知っておくことと紹介し、早期に受診できるようすること。抗がん剤(ドキタキセル)による副作用では、体重増加によりリンパ浮腫を併発することから体重増加は禁忌と具体的な注意事項を説明しました。
日常生活での注意点は、1.腕を圧迫しない(手術した側の腕を局所的に締め付けるような下着や時計・指輪・ゴムバンドをしない。血圧測定や腕枕を避ける。指圧やマッサージにも注意)、2.腕を酷使しない(家族などに協力してもらい重いものを持たない。家事や仕事であまり無理をしない)、3.長時間じっとしない、腕を下げない(軽いストレッチをしてリンパの流れを促す。テレビを観ている時などは肘を心臓よりも高い位置にする工夫を)、4.手術した側の腕の皮膚を傷つけない(ケガ・虫刺され・ひっかき傷・日焼け・かぶれ・乾燥・脱毛処理などに注意)、5.熱いお風呂、サウナ、岩盤浴はほどほどに、6.体重管理で腫れにくい身体をつくる。このほか、早期発見の方法も具体的に解説しました。

池上看護主任は、はじめに乳がんの薬物療法の目的など分かりやすく紹介。術後薬物療法を行った患者さんから聞き取りした副作用についてまとめ、発表しました。
FEC療法の副作用については便秘、吐き気、口内炎、味覚障害、発熱、手足の湿疹、頭痛、倦怠感、めまいなどがあり、ハーセプチンの副作用では、長期投与で爪障害、心機能の低下など、TC療法の副作用は、2クール目以降に体重増加(浮腫み)があることを詳しく解説。副作用の発現時期やTC療法の体重増加率も示し、患側上肢リンパ浮腫との関係を説明しました。TC療法による浮腫みは副作用の一つですが、初回から味覚障害が発現していることにより、タンパク量の低下や塩分の摂り過ぎなど、浮腫みを助長させているのではないかと述べました。
術後に完治を目的として行う薬物療法ですが、その治療により浮腫みのリスクも伴うのも事実です。患者様にはリンパ浮腫の知識を持っていただき、浮腫を発症することなく治療を終えることができるよう、援助と努力をしていきたい、と今後の取り組み姿勢について語りました。
最後に抗がん剤の副作用や味覚障害で食べることに苦痛を感じている方がたくさんいます。そうした方に、実際に経験した患者さんのアドバスがとても役立っていると述べ、患者会「ミントの会」がとても役立っていること、さらに患者さんからの情報が医療・看護にいきてくることを話し、ミントの会の活動はとても有意義であると結びました。

浅石理事長は癌細胞の発生と生体防禦の仕組みについて分かりやすく解説。生体内に侵入した発癌物質はほとんどは解毒され、一部がDNAに結合するが、癌に関係する200位の遺伝子に、いくつかの変異が同時に発生した時のみ癌化することなど、どのようにして癌が発生するのかを説明しました。
続いて乳癌治療方針の決定方法を紹介。現在の治療では、患者さんの癌組織が治療方針を決め、癌の遺伝子検査をすると抗がん剤が必要ではない患者さんがいることも分かってきたと最近の治療方針の決定方法の移り変わりを解説しました。
種固有の遺伝情報であるゲノム変異についてみると、生殖細胞変異は家族性癌に関与しており、乳がんではBRCA1/2という生まれた時から癌の遺伝子を持っていることが分かり、体細胞変異では遺伝の関与はなく、個別化治療の方針が決まってくるなどについて説明。現在、癌遺伝子診断は現在自費で行われており、Oncotype-DX検査では癌遺伝子が出てくるか出てこないかで、抗がん剤を使うか使わないかの判断をしていること。ゲノムリスクと臨床リスクを検討し、早期乳癌に対する補助化学療法の回避についての調査についても紹介しました。こうしたことから、臨床リスクが高くゲノムリスクも高い人には補助化学療法を実施、両方のリスクともに低い人には補助化学療法を中止。両者の結果が不一致の場合は何れかのリスクに合わせて実施する。その患者さんが抗がん剤を使った方がいい、使わなくてもいいという事が分かるようになってきたと紹介。今後はより効果的な治療選択が可能となるとして、最新の話題を提供しました。

2016.12.31 | ミントの会

ミントの会10月の集い開催しました

ミントの会10月の集い開催しました

ミントの会10月の集いを開催しました。


 当院の患者会「ミントの会」10月の集いを開催しました。

 特別講演は及川文江診療放射線技師主任が「マンモグラフィのお話」、増岡秀次院長が「家族性乳がんと遺伝性乳がん」について、浅石和昭理事長による「トリプルネガティブ乳がんの最新情報」の3題。その後、グループ懇談会を行いました。


 及川主任は実際のマンモグラフィ画像をもとにMLO(内外斜位方向)撮影とCC(頭尾方向)撮影について説明。乳房を圧迫し、薄くして伸ばすことで「しっかりとした写真が撮れる」と話し「薄くすればするほど、少ない放射線で撮影できるので被ばくも少ない」と撮影方法を分かりやすく紹介しました。同じ患者さんが他院で撮影したマンモグラフィ画像と当院で撮影した画像を比較し、撮影の仕方による違いがよく分かりました。マンモグラフィ検査では痛みを気にする方もいますが、痛みの原因は乳腺の張り、皮膚のつっぱり、装置に体が当たることがありますが、圧迫すればそれだけ良い撮影ができ、石灰化が映るので、それだけいいことがあると話しました。このほか豊胸術とマンモグラフィの話、被ばくの話なども分かりやすく解説し「被ばくのリスクよりも検査を受けることの方が利益が大きい」と結びました。


 増岡院長は、米国人で有名女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが乳がんを予防する目的で健康な乳房を切除、再建していたことが話題になり、近注目を集めている「家族性乳がんと遺伝性乳がん」について解説しました。

 「家族性乳がんと遺伝性乳がんが混同されている」とし、遺伝性乳がん・卵巣がん症候群(HBOC) は、がん抑制遺伝子であるBRCA1BRCA2に病変異があるものと話し、家族性乳がんの中に遺伝性乳がんがあると、乳がんの家族集積性の分類など用いて説明しました。さらにBRCA1の変異とBRCA2の変異の発がんの特徴なども詳しく解説しました。その上で、高リスクの人は1年に1回のマンモグラフィとMRIでスクリーニングが推奨されるとし、25歳から半年ごとの視・触診と、毎年のマンモグラフィ+MRIを勧めていると話しました。

 疫学研究に基づいたがんの原因は、喫煙と食事がともに30パーセント、運動不足、職業、ウイルス・細菌がそれぞれ5パーセント、遺伝が5から10パーセントを占め、その他原因が20パーセント(ハーバード大学1996疫学研究より)と紹介。乳がん発症の予防として、生活習慣上は1)低脂肪食と適度な運動、2)110杯以上の緑茶、3)大豆食品の摂取(植物性エストロゲン、イソフラボンの効果)を提示。リスクを軽減できる要因に喫煙、アルコール、閉経後の肥満、運動不足を解消することと説明しました。


 浅石理事長は、トリプルネガティブ乳がんについてMDアンダーソンセンターの20168月報告、再発治療薬(オラパリブ等)、PD-1抗体など最新の話題を提供しました。

 トリプルネガティブン乳がんは、全乳がんの10から15パーセントあり、ホルモン受容体(-)HER-2-)、ホルモン療法や抗HER-2療法の効果はない、術後2年から3年位の早期再発が多いと話し、現在は抗がん剤で治療し、補助化学療法では全く効かないものから抜群に効果のある例までさまざまだが、約50パーセントには効果がみられると概要を述べました。併せてトリプルネガティブサブタイプの分類についても分かりやすく解説しました。

 MDアンダーソン報告から、抗がん剤の効果と臨床応用の分類、BRCA遺伝子変異とその治療についての検討、免疫に働きかけるPD-1受容体阻害薬の仕組みなど、最新の治療と現在進んでいる治療方法について解説しました。

2016.8.26 | ミントの会

ミントの会「7月の集い」開催しました

ミントの会「7月の集い」開催しました
当院患者会・ミントの会は7月16日(土)、当院2階ホールで「7月の集い」を開催しました。
特別講演は永井都穂美看護師(乳がん体験者コーディネーター)による「BEC(乳がん体験者コーディネーター)養成講座を受けて」、堀田美紀看護師(乳がん看護認定看護師)が「認定看護師について」、浅石和昭理事長の「乳がん術後治療の現状」の3題。このほか、質疑応答とグループ懇談会を行いました。

永井看護師は自身が乳がんを体験し、復職後も気持ちが沈み孤独感があったことなど率直にお話しました。そして、乳がんを理由に何だか逃げている自分が嫌になった時期もあったといいますが、病気になったことで得たものがたくさんあったことを振り返り、自分の経験を通して同病の患者さんの力になりたいと、当院に転職して働き始めました。
当時、乳がんを経験し、乳がんを専門とする当院に勤めたことで自身の看護観やケアなどは変化したのでしたが、自分の経験、乳がんの経験を活かす方法について迷いがあったと心境を述べました。
そうした迷いに試行錯誤していた時、乳がん体験者コーディネーター(=Breast cancer Experienced Coordinator の頭文字をとってBEC)を知り、BEC養成講座を受講しました。
BECの役割は信頼性の高い科学的根拠に基づいた良質な乳がん医療情報へとつなぐナビゲーターの役割、必要に応じて専門家と連携するコーディネーターの役割、がん医療環境向上のための啓発運動を行う役割を主な活動に据えています。北海道には現在7名、全国に228名がBECとして活動しています。
乳がん体験者だからこその意味と価値、乳がん体験者としてのコミュニケーションなど、BECは乳がん患者さんのピアサポーターとしての立ち位置です。
永井看護師は、体験者だからこその温かさが伝わるようなケアをしていきたい、と結びました。

堀田看護師は乳腺クリニックにおける乳がん認定看護師の活動と役割について紹介。認定看護師は日本看護協会の審査に合格した看護師が、その分野の認定看護師として認められれるものです。乳がん看護認定看護師は現在、全国に285名います。
高い専門性で、患者さんの乳がん告知後の衝撃・治療の選択を支える看護の実践と、患者さんの心配や不安にお応えする看護相談を行っています。
当院では看護外来を設置していませんが、継続的なかかわりが必要との気づきがあった場合は自ら声をかけ、スタッフに協力してもらいながら、話す時間を作ったりしています。また、外来でも採血時など、できる限り患者さんに声をかけ、医療的な心配や不安が大きい場合は、さらに相談室から声をかけ、お話を聞くなどしています、と当院での活動を紹介しました。
堀田看護師は乳がん看護認定看護師として、昨年6月の集いでは乳房再建について、13年7月の集いでも術後リハビリと自己検診についてなど、専門性の高い講演を行っており、多くの有用な情報を提供しています。

浅石理事長は乳がんの最新治療と題して、再発乳がんのHER-2陽性では、一次治療としてハーセプチン+タキサン系薬剤、二次治療は1)ハーセプチン+ナベルビン、2)ハーセプチン+ゼローダ、三次治療はタイケルブ+ゼローダが選択されてきたことを説明。新しい治療薬が2013年にパージェタ、14年にカドサイラが登場し、さらにSABC2015レポートからT-DM1投与群はHER-2陽性転移性乳がんで全生存期間を延長させ、グレード?以上の有害事象も低減させていることを紹介。2つ以上の標準治療歴のある患者さんへの治療選択肢、と説明しました。
日本人に多いER陽性・HER2陰性タイプの再発乳がんの治療で使用される治療薬として抗エストロゲン剤、アロマターゼ阻害剤、LH-RHアドニストについて説明。ER陽性転移・再発乳がんを対象とした第?相BOLERO-2臨床試験・遺伝子解析の結果など、最新の話題を紹介しました。

次回のミントの会は10月1日を予定しています。ぜひ大勢の方に参加していただけますようお願いいたします。
2016.4.10 | ミントの会

ミントの会「4月の集い」を開催しました

ミントの会「4月の集い」を開催しました

当院の患者会「ミントの会」は4月2日、当院2階待合室で「4月の集い」を開催しました。

会員は70人となり、本ホームページをご覧になって入会される方も増えてきています。


講演は「再発進行性乳がんの最新治療」をテーマに、浅石和昭理事長が「乳がん術後治療の現状」、三神俊彦副院長が「乳房再建 どのような方が対象か」、そして当院顧問で蘇春堂形成外科副院長の矢島和宜先生による「再建手術」の3題が行われました。


浅石理事長はこれまで行われてきた乳がん治療の流れ、HER-2陽性乳がんとハーセプチンについて分かりやすく解説。新しい治療として2013年にパージェタ、2014年にカドサイラという薬が登場し、ハーセプチンとパージェタを使った治療で乳がんが進行しない状態が6か月延び、余命が3年延びた人が66%と、治療成績が明らかに向上。現在では二次治療の標準的治療にカドサイラが用いられていることなどを紹介しました。また、閉経前、閉経後のホルモンの仕組みや日本人女性の乳がん患者の70%が該当するER陽性・HER-2陰性の乳がん治療について詳しく説明しました。

再発・進行性乳がんの治療でもアフィニトールとアロマイシンを併用した新しい治療で、他のホルモン剤を用いた治療との無増悪生存期間の差は4.1か月。さらにフェソロデックスとイブランスを併用した治療では同期間が9.2か月延びていると最先端の治療を紹介。浅石理事長は「長く頑張れば頑張るほど良い薬が出てくる」と励ましをおくりました。


三神副院長は乳房温存術の対象となる患者さんは当院の症例でも6割くらいであり、他の医療機関では乳房温存術を行うために無理に抗がん剤で小さくしてから行った時期もあったが、局所再発などの問題があったと、乳がん手術の歴史について述べ、根治を高めるためには乳房をきちんと切除し、乳房再建という選択があることを紹介しました。特に乳房再建術を前提に治療を進めると無理な部分切除をせずに済み、高い根治性が期待できること、術後の乳房に高い整容性があると説明し、乳房温存術では根治性と整容性のバランスが取れない場合に乳房再建術を考えるべきと話しました。

再建には自家組織を使う方法と人工物を使う方法があり、それぞれの適応など説明。これまで保健適用とならなかったことで費用負担が大きかったが、乳房再建用ティシューエキスパンダーおよびシリコンインプラントが承認され、2013年に再建術が保険適応となっています。当院では一次再建と二次再建を行っており、適応は手術前の画像評価を重視。乳房再建手術の方法や再建を前提とした治療の流れ、乳房再建術導入による治療体系の変化などを解説しました。当院で一次再建を受けた患者さんの感想も紹介し、満足感が高いことを話しました。


矢島顧問(蘇春堂形成外科副院長)は20143月末まで、全国的に乳房再建で国内の乳がん患者さんから支持されている東京都のがん研有明病院の形成外科副医長として乳房再建を担当し、教育・指導的立場でも最先端治療を行ってきました。この4月からは当院顧問として、外科と形成外科がコラボレーションした治療を提供していきます。これにより、定評をいただいていた乳がん治療から質の高い乳房再建まで、当院で一貫して患者さんに提供できる体制となっています。

全国での経験をもとに、矢島顧問は国内における乳がん手術治療の変遷、乳房温存治療の発展と問題点、乳房温存術から全摘出と再建を組み合わせた治療への流れを説明。乳房再建術が保険診療として認められた際、国は「乳がんに罹患した女性が心身ともにより健常な状態へ復帰するために必要なプロセスである」としており、モチベーションの獲得ときれいに治す整容再建の意義があると話しました。

形成外科医の立場から乳房再建術の流れ、治療費用などを説明。多くの症例を写真を用いて具体的に解説し、大変に分かりやすく、乳房再建への理解が進みました。最後に乳房再建は、今という時間をどう生きていくかが大切、さまざまな要望にも応えることができるので気軽に相談を、とアドバイスしました。


今回の4月の集いでは、参加者から多くの質問があがり、各医師が丁寧にお答えしました。ミントの会では、普段は聞きにくいこと、疑問に思っていたこと、不安に思っていたことなどを気軽に質問でき、有意義な会となっています。ぜひミントの会にご参加ください。


2015.6.26 | ミントの会

「ミントの会」6月の集いを開催しました

「ミントの会」6月の集いを開催しました
 当院患者会「ミントの会」の6月の集いを6月20日、当院2階待合ロビーで開催しました。
 講演は乳がん認定看護師の堀田美紀主任が「乳房再建について」、白井秀明統括管理部長が「超音波のお話」、浅石和昭理事長による「トリプルネガティブ乳かんについて」の3題を行いました。パネルディスカッションは、3人の患者会メンバーがパネリストとなり、それぞれの体験や経験など、活発な意見交換が行われました。

 乳がん認定看護師の堀田美紀主任は、インターネットで乳房再建を検索するとさまざまな情報が氾濫しており「いかに正しく情報を理解するか、患者さんは大変」と指摘。誤った情報に惑わされ無いためには、用語や方法を正しく理解し、自身のケースに当てはめて理解できることが大切です。
 乳房再建の種類は一次再建(乳癌の手術と同時に再建)、二次再建(乳癌の治療がひと段落してから再建)、一期再建(一回で再建手術が終了する方法)、二期再建(二回で再建手術が終了する方法)の4つがあることを説明。
 一次再建(同時再建)のメリットは、手術回数が少ないこと、術後の乳房の喪失感が無い、費用が抑えられることを挙げ、デメリットは考える時間が少ない、病状や進行度により行えない場合もある、としました。二次再建のメリットは再建方法をじっくり吟味できる、術後合併症率が下がるとし、デメリットは手術回数が増えることを挙げました。
 乳房再建方法については、腹部や背中の筋肉を利用したり、脂肪組織につながった細い血管ごと移植する「自家組織を使う方法」と「シリコンを入れる方法(インプラント)」について、それぞれ詳しく説明。当院もインプラントの際に必要なエキスパンダー認定施設となっており、何れの乳房再建術においても、経験豊富な形成外科医と連携して再建術を行っています。
自家組織、インプラントそれぞれのメリット、デメリットについても詳しく解説し、乳頭の再建、乳輪の再建、人工乳頭についても具体的な説明を行いました。再建した患者さんの感想も紹介し、再建を考えたときには「十分に考えて、納得して決めることが重要」と結びました。
 浅石理事長は「当院でも希望する患者さんには同時再建を行っていますが、医師に勧められるままに同時再建を選択することが正しい訳ではなく、いざ同時再建を受けてみると自分が思っていたのと違う結果になっていることもあります。後悔しないためには、同時再建が最近の流れというような医師の言葉に惑わされず、じっくりと時間をかけ、自分が納得した時期に受けることが大切」とアドバイスします。

 白井秀明統括管理部長は日本超音波検査学会評議員、日本乳腺甲状腺超音波診断会議常任理事、北海道乳腺超音波研究会代表世話人などを務め、第25回日本乳腺甲状腺超音波診断会議会長を医師以外で初めて務めた国内屈指の超音波検査士として国内の乳癌超音波検査の発展に貢献しています。最先端の超音波検査の動向となぜ超音波検査が必要であるのかを解説しました。
 日本人女性の癌罹患率をみると、2011年時点で乳房の癌患者数は推定81,319人で、胃や大腸、肺、子宮などを抜き最多。日本人女性の14人に1人は乳がんになる数値です。しかも罹患数の伸び率は群を抜いており、増加傾向が続いています。
 また、年齢別の罹患数をみても、40歳から69歳で乳がんが第一位となっており、乳がんは40歳からピークに向います。「欧米人の場合は50歳代からピークに向かいますが、日本人の場合は40歳代からと早いため、40歳代から検診を受ける必要がある」と白井部長は指摘します。
 マンモグラフィ検査と乳腺密度の関係についての解説では、乳房に占める乳腺の割合別に、乳腺数が数パーセントの「脂肪性」、乳腺の割合が10から30パーセントの「乳腺散在」、同じく50から60パーセントの「不均一高濃度」、同80から90パーセントの「高濃度」の各乳房のマンモグラフィ画像を示し、乳腺の濃度別に癌を発見しやすいもの、発見が難しいものがあることをを分かりやすく解説。
 とりわけ「不均一高濃度」と「高濃度」の乳房は40歳から49歳で76.3パーセントに上ります。この年代のマンモグラフィー単体の感度は「不均一高濃度」で60パーセント、「高濃度」では50パーセントとなっており、特に癌を発見するのが難しくなっています。
 「不均一高濃度」と「高濃度」の乳房は、このように若い人に多く、授乳歴が少ないか無い人にも多くみられます。また、乳がん経験者でもホルモン補充療法の期間が長くなっている人にも多くみられます。
 乳がん検診はマンモグラフィ検査が基本とされていますが、乳腺密度が高い割合となっている40歳代では限界があることが指摘されていますと説明。
 当院では、開院時からマンモグラフィと超音波による検査を行ってきました。
 白井部長は「現在、乳がん検診でマンモグラフィにエコーを併用する検査と併用しないマンモグラフィ単体の検査を比較する国家プロジェクトとしてJ-STARTという検証が行われています。先に行われた栃木県での結果では、エコーを併用した場合の上乗せ効果は40から44歳で30パーセント、45から49歳で28パーセント増加しています。また、手術後の経過観察では、局所再発乳がんの94パーセントはエコーで発見されています」とエコー検査の有効性を解説。
 「超音波検査は痛みも無く、安全で、誰でもが受けることができる優れた検査ですが、実際には検査に当たる技士の能力に左右される部分が多くあり、毎年のようにメーカーから発売される最新の機器を導入しても使いこなすのが難しいのも現状です。最新ばかりを売り物にするケースが見受けられますが、内容が伴っていなくては全く意味がありません。当院でも乳房に特化したエコーを導入しており、あわせて開院以来積み重ねてきた技法を定着させており、安定した検査を行っています」と浅石理事長は話します。

 浅石和昭理事長は、乳がん細胞の発生と生体防禦の仕組みについて、イラストを交え分かりやすく解説。癌化する仕組みを説明しました。
 乳がんの増殖に関係する2つの因子として、1)女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)受容体、2)HER-2蛋白を挙げ、この2つの因子を持たないものをトリプルネガティブ乳がんと説明。
 トリプルネガティブ乳がんは、全乳がんの10から15パーセントを占め、ホルモン療法や抗HER-2療法の効果がない、術後2から3年位の再発が多いなどの特徴を示しました。抗がん剤の効果が期待できる、補助化学療法が使用されるなど、治療面についても紹介し、抜群に効果が上がるものから、全く効果が上がらないものまであり、様々な性質を持つ集団―、との説明を行いました。
 このトリプルネガティブサブタイプの分類は「基底細胞様1」「基底細胞様2」「免疫調達系」「間葉系」「間葉系幹細胞様」「管腔アンドロゲン受容体」とし、それぞれ解説。
 新規治療薬が期待できるタイプとして、A-1 BRCA-1またはBRCA2遺伝子に変異のあるものは、DNAを破壊するタイプの抗がん剤や分子標的治療によりがん細胞を死滅させる方法(PAP阻害剤で第3相試験進行中、サンアントニオ=SABLS2014での比較試験でカルポプラチンがドセタキセルに比べ有意に有効)、A-2 免疫細胞の暴走的な活性のブレーキシステムとして細胞表面に免疫チェックポイント分子が存在するものは、この分子を破壊し免疫細胞の暴走的な活性でがん細胞を死滅させる方法(SABLS2014での第1相試験で、PD-1阻害剤が再発・転移トリプルネガティブ乳がんに有効の可能性があるとの報告)、A-3 アンドロゲン(男性ホルモン)受容体が多数発現しているものは、前立腺がん治療薬は有望ではないかと推測されており、このタイプは情報伝達経路(P13K)の活性化や変異を伴っており、分子標的治療薬の開発が期待される―と、乳がん治療の最新情報を提供。
 トリプルネガティブ乳がんの治療展望として、1)今まで一括りにされてきたが、たくさんのサブタイプが分かってきたことで、遺伝子変異や病理検査の進歩が期待される、2)各因子を攻撃する新薬が開発中であるが、開発時間と費用も大変、3)異なる癌種に使用されてきたものの中に有効な薬剤があることが分かってきたため、保険診療の認可が出れば使用可能に、4)サブタイプによっては、思いがけない治療法が効くことが期待できる―と、今後のトリプルネガティブ乳がんの治療に期待を寄せました。
2015.3.17 | ミントの会

ミントの会 3月の集いを開催しました

ミントの会 3月の集いを開催しました
札幌ことに乳腺クリニック 患者会「ミントの会」 開催しました

当院の患者会「ミントの会」3月の集いを3月7日、開催しました。
2015年最初のミントの会では、八城亜紀子看護主任が「リンパ浮腫外来現状報告」、増岡秀次副院長から「乳がんの化学療法」、浅石和昭理事長による「乳がん治療の最新情報」の三題の講演がありました。あわせて、乳がん体験者の「体験発表」が一題とグループ懇談会も行いました。

リンパ浮腫外来を担当している八城主任(リンパセラピスト)は、当院で同外来を開設して2年が経過した現状について紹介しました。
乳がんでのリンパ浮腫発症は、治療後数年経ってから発症する例が多いため、経過観察は重要と話し、当院の平成25年3月から同27年2月までのリンパ浮腫外来受診者が22人おり、月平均6.3人が受診(同外来は週1回診療)。継続して通院している人が11人であることなど、現状を説明しました。
治療の実際についても話し「リンパマッサージは複合的理学療法といい、用手的リンパドレナージ(MLD)、MLD後の圧迫、圧迫した上での患肢の運動、患肢の清潔-、の4つを組み合わせたもの」と具体的な治療の実際について解説。
「リンパ郭清を受けた人でも、リンパ浮腫を発症する人としない人がいて、病状や体質による個人差もありうるといわれます。万一、リンパ浮腫になっても、早期発見・治療が有意義となり、セルフケアを基盤とした根気のいる治療になるが、結果は必ずついてくる」と結びました。

「乳がんの化学療法」について講演した増岡副院長は、最初にがんの種類と抗がん剤の効果について説明。舌がんや甲状腺がん、胃がん、食道がんなどに比べ、乳がんは抗がん剤で明らかな延命効果があると述べました。
乳がんの薬物療法は、再発の予防を主な目的として行う「術前・術後補助療法」と、手術ができない遠隔転移に対して延命・症状の緩和を目的とした「進行期・再発時の治療」に大きく分かれていること。薬物療法には「抗がん剤」「ホルモン療法」「分子標的治療(特に抗HER2療法)」があると説明しました。
抗がん剤の効き方につての説明では、がん細胞の性質についても分かりやすく説明し、抗がん剤はそうしたがん細胞の性質を利用して効果を発揮していると語りました。そのため、細胞分裂の盛んな部位に副作用が生じると話し、抗がん剤による白血球減少、貧血、血小板減少、脱毛、口内炎、下痢といった症状が現れる理由も分かりやすく紹介しました。
抗がん剤の種類、補助化学療法、特定の乳がんについての抗がん剤治療、補助化学療法は術前にするか術後にするか、といった専門的なお話しもあり、患者さんが納得して治療を受けられるよう、各種の調査研究成果をもとに、具体的な薬の使い方、選択について解説しました。
特に遺伝子発現プロファイルに基づく乳がん分類についても触れ、どういった乳がんに、どういった治療が有効であるのか、しっかりと学ぶことができる内容でした。

浅石理事長は「乳がん最新情報」として、日本人女性18万人を対象に追跡調査を行った国立がん研究センターの「肥満・閉経状況と乳がんのリスク」について触れ、BMIが大きくなると乳がんリスクは閉経前後ともに高くなる、特に閉経前ではBMIが30以上になると基準値の2.25倍になる、やせている方がリスクは低いが、栄養不足では免疫力の低下や脳卒中のリスクが増える、との結果を紹介し「日本人女性のBMIは21から25は望ましい」と食生活や生活習慣についてアドバイスしました。
この他、サンアントニオ乳がんシンポジウム2014から、ステージ1の早期乳がん手術・16646症例の調査結果を紹介。乳房切除術の五年生存率は90パーセント。乳房温存術では、温存手術のみが同87パーセント、温存術に放射線を加えたものが同96パーセントあり、温存術と放射線治療を併用した群の延命効果が乳房切除術よりも高かった、と調査結果を説明。
ステージ1の早期乳がんでER(+)例では、乳房温存療法の方が、乳房切除例より効果があり、放射線治療が延命効果の改善をもたらした可能性がある、と紹介しました。
HER2蛋白やがん細胞の仕組みを分かりやすく解説し、ハーセプチンの効き方、新しい抗HER2薬による薬物療法を紹介しました。クレオパトラ試験の追跡調査結果から、HER2陽性の転移性乳がんではハーセプチンにパージェタを加えた化学療法(タキソテール)の併用が、新しい治療選択肢として確立した、と最新の情報を盛りだくさんに解説しました。


2014.10.20 | ミントの会

ミントの会「10月の集い」開催しました

ミントの会「10月の集い」開催しました
札幌ことに乳腺クリニック患者会「ミントの会」の10月の集いを10月18日、当院2階ロビーで開催しました。
講演は吉田佳代臨床検査技師が「超音波検査のお話」、三神俊彦副院長が「HER2陽性乳がんについて」、浅石和昭理事長から「オンコタイプDXについて」の3題。講演に引き続き熊谷節子代表の体験発表とグループ懇談会が行われました。
吉田臨床検査技師は超音波検査とマンモグラフィー検査の違いを分かりやすく解説。超音波検査は検査者の技量で画像が異なることがあるため、そうした検査者による画像のばらつきをなくすることの大切さを示し、「当院では探触子の正しい持ち方、正しい体位を徹底」しており、患者さんにも「正しい体位で検査を受けていただいている」と説明。正しい体位で検査した場合と基本ができていない体位で撮った画像を比較して紹介し、患者さんに体位変換を行ってもらう理由なども述べました。超音波検査を受ける際に非常に参考になるお話でした。
三神副院長は乳がんがどのように増えていくのかを説明。その上で、分子標的薬と抗がん剤の効き方の違いについて分かりやすい画像や動画で解説しました。特にハーセプチン、パージェタ、カドサイラ(T-DM1)の3つの薬剤について、どういうタイプの癌にどのように使い分けされているのかなど、治療について具体的なお話をしました。
浅石理事長は、乳がん手術後の治療方針について「ホルモン療法単独か、化学療法を加えるかは医師の判断で行われている」ことを紹介。現在、客観的な判断材料として注目されているオンコタイプDX検査について、どのように行われ、どのように判断されるのかを説明しました。当院でも、既に一部の患者さんで検査が行われており、その結果、抗がん剤治療をした状況なども述べられました。今後は、オンコタイプDX検査について見聞きする場面が増えてくるものと思われますが、現在はまだ保険適用となっていないため、高額な検査となっています。
ミントの会が5周年を迎えた意義と本年最後の集いでもあることから、熊谷代表が体験発表を行いました。どういう機会で発見され、どのような治療を受けてきたのか。その時、どのような事が辛かったのか、社会生活・職場ではどのような不便さや気苦労があったのかを発表しました。当院入院中に出会った、他の患者さんとの触れ合いを通して「同じ患者でもいろいろある。他の人の話を聴いて共感したりすることで、自分のことがもっと分かるようになる。それが大事なことと思い、もっといろんな人の話を聴きたいと思った」と振り返り、「仲間がいるということは本当によかった。このクリニックでよかったと思う。ミントの会はこうした講演会や活動で患者としての質を上げるのに大切な存在」と結びました。

いつも分かりやすく、検査や最新の話題が提供される「ミントの会の集い」に、一度足を運んでみませんか。熊谷代表の体験発表にもあるように、患者同士の横のつながりや体験談は互いの励みとなり、講演後の懇談会では普段は聴けない小さな疑問などにも答えていただくことができています。入会は当院相談室に置かれたミントの会事務局で受け付けています。

2014.7.22 | ミントの会

ミントの会「7月の集い」開催しました

ミントの会「7月の集い」開催しました
札幌ことに乳腺クリニック患者会「ミントの会」の7月の集いを7月19日、当院2階ロビーで開催しました。
講演は成澤知未放射線技師の「当医院の放射線技師の仕事について」、日向寺知子放射線技師が「マンモトームについて」、浅石和昭理事長から「最新の乳がん情報について」の3題が行われました。
その後はミントの会として初めての企画となるパネルディスカッションを開催。3人の患者さんをパネリストに体験談などを話題としました。
成澤放射線技師はマンモグラフィー、レントゲン写真、CT、骨密度測定装置の各画像を用いて、エックス線の画像では石灰化、転移などが白く映し出されることを分かりやすく紹介。それぞれの放射線撮影装置でどのような事が分かるのかについて説明しました。
日向寺放射線技師はマンモトーム生検は外科的生検に比べ、全身麻酔を必要とせず、傷跡も小さく治りやすい、入院の必要もないなど、負担が少ない点を解説しました。実際にどのように検査が行われるのかをアニメーションで紹介。昨年と本年のマンモグラフィー検診を比較して石灰化の数が増加している人は検査を受けた方が良いなど、どのような時にマンモトーム生検が行われるのかについても説明しました。
浅石理事長からはホルモンの働きと閉経前後でのホルモンの変化について説明を受けた後、米国の臨床試験結果報告を紹介。
ATLAS試験の結果から、エストロゲン受容体(ER)陽性乳がんにタモキシフェン補助療法を5年間から10年間に延長することで、15年後の再発を低下させる-、aTTom試験の結果からも5年間服用した人よりも10年間服用した人の方が再発・死亡ともにリスクが低下している-、IBIS-II試験の結果からはアナストロゾール服用により閉経後の乳がんリスクを予防・軽減できる-、とした報告を解説していただきました。

いつも分かりやすく、検査や最新の話題を提供していただけるミントの会の集いに参加されたことの無い方は、一度足を運んでいただければと思います。患者同士の横のつながりや体験談は互いに励みとなり、講演後の懇談会では小さな疑問などにも答えていただくことができています。次回の集いは10月開催を予定しています。
入会は集いに参加した際に手続きを行うことができます。また、院内相談室に置かれたミントの会事務局では随時受付を行っていますので、気軽に足を運んでみてください。

2014.3.24 | ミントの会

ミントの会 3月の集い 開催しました

ミントの会 3月の集い 開催しました
 札幌ことに乳腺クリニック患者会「ミントの会」は5周年を迎え、3月15日、本年第一回となる「3月の集い」を開催しました。
 代表挨拶と本年の活動を支える役員の紹介に続き、桜井美紀検査主任が「超音波(エコー)検査」について、中野理砂子看護主任が「ホルモン(内分泌)療法について」と題して講演。浅石和昭理事長が「乳癌の転移と再発」について分かりやすく解説しました。その後は体験発表とグループ懇談が行われました。

 桜井検査主任は超音波検査の仕組み、超音波の特性など紹介し、誰でも、何度でも、安全に検査を受けることができると説明。特に数ミリのしこりでも発見できること、しこりの性状やサイズ、周囲への影響範囲、血流による増殖予後、良性・悪性の判断、治療効果判定などにエコー検査が用いられていることを説明しました。

 中野看護主任はエストロゲンの働きや閉経前・後でエストロゲンが作られる仕組みの違いについて話し、ホルモン内分泌療法で用いられる薬剤の種類など説明しました。副作用やストレッチの方法などについても分かりやすく紹介し、膣の乾燥・帯下の変化など、なかなか相談しにくいことも看護師に聞いてもらいたいと呼びかけ、再発予防のためには体を動かしていた方がよいこと、抑うつなどは患者会で話すことも大切とアドバイスしました。

 浅石理事長は再発の仕組みを解説し、遠隔転移した場合は症状が現れてから治療しても、早期発見で治療してもほとんど生存率に差は無いが、局所転移の場合は早期発見・早期治療で治ることをデータで示しました。また、遠隔転移した場合の考え方を分かりやすく説明し、肺や肝臓に乳がんが転移した癌は肺がんや肝臓がんの治療をするのではなく、乳がんとして扱い、乳がんの治療を行う必要があるとお話しました。治療については、局所転移は切除と放射線療法、遠隔転移は主に薬物療法になることを紹介。
 進行や予後については癌のステージで分類されてきたが、今はステージよりも癌の性質でみるようになっていると話題を提供し、早期に発見し微小転移を治療する薬剤がよくなってきており、明るい展望がたくさんあると述べました。

 患者さんの体験発表では、ご自身の闘病生活と治療の経緯などが紹介され、今はインターネットなどさまざまな情報があり、逆に不安になることもあるが、惑わされず、先生の支え、ナースの支え、相談室の支えが大切と結びました。

 ミントの会では、こうした医療者による講演で学びあうほか、会員の体験発表で互いに励まし合い、勇気を分かち合う取り組み、看護師を中心とした医療スタッフとのグループ懇談会で不安や悩みの解消につなげる活動を定例で行っています。次回は7月19日の開催を予定しています。これまで足を運んだことがない方もぜひ参加され、入会していただければと思います。
2013.10.23 | ミントの会

ミントの会 10月の集い 開催しました

ミントの会 10月の集い 開催しました
ミントの会 10月の集い 開催しました

 本年度第3回となる札幌ことに乳腺クリニック患者会「ミントの会」の10月の集いを10月5日、当クリニックで開催しました。
 池上久恵主任看護師が、患者さんから不安の声が多く聞かれる「化学療法について」、浅石和昭理事長は最新の薬物療法を含めた「乳癌術後の治療法」について講演しました。その後、患者さんの体験発表が1題とグループ懇談会を行いました。

 池上主任看護師は、化学療法がなぜ必要なのかについて、癌細胞の特徴を述べ、抗がん剤はその増殖を抑える目的、治癒を目的とした使われ方、がん細胞が広がらないように使うなど、その目的を分かりやすく説明。進行の程度により使われ方も異なり、小さな転移があった場合や術前に癌を小さくするなど、化学療法の役割についても話ました。
 患者さんから多い不安の声として「動けなくなるのではないか」「外出もできなくなってしまうのでないか」「吐き気」「脱毛」などを挙げ、これらの症状には個人差があることを前提にお話。
 抗がん剤の種類にもよるが、仕事を続けながら治療を受けている人もいれば、数日寝込む人もいる。実際に吐いている人も、一週間くらいで吐き気がなくなる人が多い。脱毛も薬によるが、投与されてから2週間くらいで脱毛が始まり、治療が終わると必ず生えてくる。生え始めると髪の質が変わったり、薄毛となることもあるので、そうした場合には育毛剤など使うとよいなど、アドバイスしました。また、抗がん剤を使っていると感染しやすいので、風邪などが流行るこの時期は人混みを避ける。食べ物に制限はないが、やはりノロウイルスなども心配なので二枚貝はなるべく食べない方がいいと具体的な例も挙げました。
 副作用について詳しく紹介し、副作用を最小限に抑えるよう治療が行われているので抗がん剤治療をすることのメリット、デメリットをきちんと知ることが大事。また、副作用が出る時期を知り、何度か治療を受けている人は自分の傾向を知ることで心の準備にもなると説明しました。
 副作用を最小限にするためには、分からないことは質問すること。再発をはじめ不安もあるが、気持ちをコントロールし、無理をせず、我慢しないで医師・看護師に相談することが大事と結びました。

 浅石理事長は治療法について、昔は手術で全部とることをしていたが、今は放射線療法や化学療法があり、手術も小さくなってきていることを紹介。抗がん剤は癌を小さくする力はあるが、患者さんの寿命を延ばす力はない。そこで副作用が大きいことに目が行く。風邪薬などの薬では効果が現れて、その後から副作用が現れることもあるが、抗がん剤治療の特徴として、まず副作用が先に現れ、その次に効果が現れてくる。個人差はあるが、ある程度の副作用は避けられない、と説明。手術後の定期検査はそうした副作用を小さくする意義とともに、後遺症や再発の発見に結びつくことを紹介。また、乳癌のホルモン療法では、閉経前と閉経後で治療が異なることも解説しました。ハーセプチンやタキソテールなどの薬剤について述べ、どのように治療しているのかを分かりやすく説明しました。
 最新の薬物療法では本年9月からパージェタという薬が使えるようになり、効果があがっている。タモキシフェンも長く服用した方が良いという結果が出ており、その後にAI剤を5年服用した人の生存率が高い(再発率が低い)ことも分かってきた、など薬物療法がどんどん進んできていることに期待を寄せました。新しい薬の登場や抗がん剤の組み合わせ、投与期間について効果的な調査・研究が進んでおり、乳癌治療の将来予測として、手術療法、超短期放射線治療を含めた放射線療法、HER2陽性乳癌対策についても見解を述べました。

 患者さんの体験発表では、定期検診のおかげで乳癌を発見できたと定期検診の大切さが述べられました。今回は患者会代表との掛け合いで、初のトークショー形式の体験発表を企画しました。
 患者さんは2000年に当院を受診。左胸の良性のう胞と診断されました。その後、半年に1回の定期検査を欠かさず受け、2004年に右胸の乳癌が発見されました。
 早期発見は定期検診によるものしたが、腋の方に転移があり、入院して乳房温存手術。退院後は抗がん剤治療と放射線治療を受けました。その後、ホルモン剤治療と定期健診も続けました。
 本人が思っていた以上に「後から抗がん剤治療とか、治療がついてきた」と振り返りました。
 「浅石先生に癌だ、といわれた時に、私の本当の気持ちは『きたな』と思いました。本を読んだり、いろいろなテレビ番組をみていたものですから『あっ、きたな』って」と、その時の率直な心境を紹介していただきました。
 ご本人の明るく楽天的な性格もあり、キルト制作に打ち込むなど、テーマをもって人生を過ごしていらっしゃいます。癌を告知された時に手がけていたキルトをお持ちになり、皆さんに披露されました。その作品について「白黒のグラデーションで作るつもりが、なぜか真っ赤なアクセントがついてしまった。自分では気づかなかったけれども、やっぱり闘っていた」と、キルトの作風がこれまでと異なっていたところにも着目し、ご自身の心境の変化を客観的に評価されています。
 2009年には、定期検診で左胸に初期の癌が発見されます。やはり温存手術と抗がん剤、放射線治療を受け、その後もホルモン剤と定期検診を現在も継続しています。
 「2回目は、増岡先生にお世話になっていたんですが、検診で癌と言われました。そのころキルトの東京展覧会も決まっていて、宿もとっており、その後の手術をお願いしました」と、癌治療を受けながらもキルトに打ち込んでいたことを紹介。
 抗がん剤治療では「ある日お風呂に入って、流してみるとすごく脱毛していました。それを見て、ああ、私ってやっぱり病気なんだ、と感じました」と当時の状況をユーモアを交えて紹介していただきました。
 参加した皆さんに向け「治療をしていて、応援してくれる家族がいても、決断や心の持ちよう、心のリラックスは、自分で探してほしい。私には20数年やっているキルトという存在があり、それにぶつけられることができた。一人で決断したり、一人で闘うなどがあるので、皆さんも何か一つ打ち込めるものを」と、アドバイスされました。
 テーマを持ち続けて暮らされてきたことが、癌との闘いに負けない心と明るく前向きな生活を支えていることを紹介する素敵な内容の発表でした。皆さんも打ち込める趣味や作品づくりなど、何か一つ挑戦してみてはいかがでしょうか。
 まだ、ミントの会に入会されていない患者さんは、ぜひ入会をお考えください。一緒に頑張りましょう。
2013.8.26 | ミントの会

「ミントの会」7月の集いを開催しました

「ミントの会」7月の集いを開催しました
「ミントの会」7月の集いを開催しました

 7月20日、札幌ことに乳腺クリニック患者会「ミントの会」を開催しました。
 今回は増築で広々としたスペースを確保した札幌ことに乳腺クリニック待合ロビーを初めて会場に使いました。
 堀田美紀看護師が「術後のリハビリと自己検診」、白井秀明部長は「超音波検査のお話-専門クリニックの取り組み-」、そして浅石和昭理事長による「乳癌術後定期検診の意義」と題した講演とグループ懇談が行われました。

 堀田看護師(乳がん看護認定看護師)は、手術後すぐの時には腕が挙がったのに数年して腕が挙がらなくなってきたという患者さんが意外と多いとして、術後に肩関節の可動域制限を生じる要因とリハビリについて説明。
 術後創部痛、皮膚のひきつれ感、放射線治療後の温存乳房拘縮、肩関節周囲筋の緊張、加齢による肩関節周囲組織の老化、さらに肩関節周囲炎の併発、心理的要因を挙げました。また、リンパ浮腫や手術した側の腕を日常生活の中であまり負担がかからないようにとの思いで大事にすることで、逆に挙がりを悪くしてしまうこともあると指摘しました。
 入院中は大丈夫と思っていても、退院後に生活の不便を感じる患者さんは少なくなく、皮膚や組織の瘢痕化により手術後数か月してから肩関節の可動域制限が生じることもある、としてリハビリテーションの大切さを述べました。
 どこまで機能を維持・回復できればリハビリテーションのゴールとなるのか、という質問も多いことから、術前の可動域に戻ることが理想だが、両腕で万歳ができて肩関節が回せる、家事が不自由なくできること、などを目標にすることを勧めました。
 リハビリの継続については「無理せず、休まず、少しずつ」として、どのような手術を受けたかにより3か月から半年のリハビリ期間が一つの目安と説明しました。
 この後、具体的にリハビリの動作や運動を実地解説し、注意点についても説明。リハビリを日常生活の中に取り入れて実践することの大切さを話しました。
 自己検診の方法については、自己検診を行う適切な時期、方法とチェックするポイント、異常所見の判断の仕方など、具体的に解説。
 早期発見のために、「入浴時に乳房は手で洗う」「ブラジャーをつける際に意識してみる」「張っている時と、張っていない時の違いを覚えておく」「乳がんの情報を見聞きした時に触ってみる」ようアドバイスしました。

 白井部長は専門クリニックとして、超音波検査がどのように利用されているのかをわかりやすく解説しました。
 マンモグラフィは乳腺量の多い人の場合、比較的映りにくい、撮影方法(ポジショニング)により死角ができる、などの課題があることをはじめに述べました。マンモグラフィーの画像と超音波画像を多数例に挙げ、超音波検査の優れた特徴を紹介しました。
 超音波検査の使われ方として、1)検診で指摘された人の精密検査、2)主訴があり、来院された方の精密検査、3)手術の術式選択やその切除範囲の決定、4)薬物療法などの効果判定、5)手術術後の経過観察、と説明。
 検診では超音波検査で乳がんを疑う所見をできるだけ効率よく指摘することを目的に使用。精査のための超音波検査では、要精査とされた人の良性・悪性の鑑別から、組織型推定、精査内容の絞込みを行うことを目的として使用される、と説明。乳房温存術後の経過観察では、局所再発の94%が超音波検査による発見であつたとの実態を述べました。
 また、触っても分からない病変に対しても超音波ガイド下で穿刺吸引細胞診を行えるなどの利点を紹介し、MRI画像と3D超音波画像を対比して、超音波の方が分解能が高いことも示しました。
 精密検査を行う施設では、超音波検査が診断から治療まで、欠かせない検査であると述べ、痛みも無く安全で、誰でもが受けられるのが超音波検査であると話しました。

 浅石理事長は乳がん術後定期検査は、後遺症、薬剤の副作用、再発の発見に意義があると説明しました。診断に使うマンモグラフィー、超音波検査、穿刺吸引細胞診、針生検、MRI、病理などを実際の画像を用いて解説。
 治療についても手術療法、放射線治療、化学療法、内分泌療法、分子標的治療薬を取り上げ、それぞれ解かりやすく紹介しました。
 日本では乳がん予防を目的とした医療は許可されていませんが、BRCA1またはBRCA2の遺伝子異常における生涯発生率は乳がんが45から87%、卵巣がんで27から44%あり、予防効果は乳房切除で95%、タモキシフェン内服が50%、40歳前の卵巣切除は50%であるなど、注目の話題についても提供しました。
 乳がんの予防は一次予防として、1)閉経前は適度な運動を習慣化、2)閉経後は適正体重の維持、3)アルコール摂取を控える、4)動物性脂肪の摂りすぎに注意し、野菜・果物・大豆食品を摂取する。二次予防は、1)高危険群相当者は定期健診、2)自己検診の習慣化、とアドバイスしました。

※ 札幌ことに乳腺クリニックでは、当クリニックで手術を受けた患者さんを対象に「リンパ浮腫外来」を開設しています。緩和ケア研修会修了の三神医師、増岡医師が担当し、両医師の指導のもと、リンパ浮腫セラピストの八城主任看護師がケアを担当。完全予約制で実施しています。
 緩和ケア研修会とは、国が定めた開催指針に基づく研修会で、正式には「がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修」といいます。「がん性疼痛緩和指導管理料」「緩和ケア診療加算」「緩和ケア病棟入院料」「がん患者カウンセリング料」については、緩和ケア研修会を修了した医師が治療に携わることが必須の算定条件です。 なお、「リンパ浮腫指導管理料」は医師又は医師の指示に基づき看護師又は理学療法士が、リンパ浮腫の重症化等を抑制するための指導を実施した場合に、入院中に1回算定。入院中に同指導管理料を算定した患者に対して、退院後、同じ医療機関(がん治療連携指導料を算定した場合は、地域連携診療計画に基づいた治療を担う他の保険医療機関)で、退院した日の属する月又はその翌月にリンパ浮腫の重症化等を抑制するための指導を再度実施した場合に、1回算定できるものです。リンパ浮腫外来はこうした算定条件とは異なる扱いではありますが、診療報酬制度上の条件を鑑み、当院で入院・手術を受けられた患者さんのみに限定してリンパ浮腫外来を行っておりますので、他医療機関で手術を受けられた患者様には恐縮ではございますが、手術を受けられた当該の医療機関にお問い合わせください。

札幌ことに乳腺クリニック患者会「ミントの会」は、次回10月5日(土曜日)に開催いたします。会場は札幌ことに乳腺クリニックとなります。
 詳しい内容が決まりましたら再度お知らせいたします。まだご入会でない患者様はぜひ、入会をご検討ください。

2013.3.26 | ミントの会

「ミントの会」3月の集い開催しました

「ミントの会」3月の集い開催しました
 札幌ことに乳腺クリニック患者会「ミントの会」3月の集いを3月24日、札幌市の「かでる2.7」で開催しました。
 特別講演は遠田英子放射線技師による「マンモグラフィーについて」と浅石和昭理事長による「乳がんのお話」の2題。あわせて患者さんによる体験発表と同院ナースを交えたグループ懇談会が行われました。
 遠田放射線技師は腫瘤、石灰化について、マンモグラフィーの画像を使い解説。撮影の際に挟む(圧迫する)のは動きを止めて画質を向上させることと、放射線被曝の低減が目的、被曝量は旅客機で東京からニューヨークに移動する時に受けるのと同程度、男性でも撮影できるので乳房の大きさは気にせずマンモグラフィー検査は受けられると説明。さらにマンモグラフィー検査とエコー検査を併用することで、きちんとした診断ができると結び、検査への理解が深まりました。
 昨年11月のクリニック増改築に併せて更新した新型の検査装置をはじめ、新しいクリニックの施設についても写真で紹介しました。
 浅石理事長からは乳がんについての基本的な情報が提供されました。最近の傾向では乳がん罹患率は上がっている一方で、死亡率は減少。20代後半から40代半ばの年齢で罹患者が増え、特に東洋人(日本人)の場合は45歳から55歳がピークと説明。この年代の女性は子供は受験や独り立ちなどで手のかかる年齢にあり、親は定年退職したり介護が必要な時期となり忙しく、夫は仕事で中堅以上の責任を持ち、家庭のことはおろそかになりがち。浅石理事長は家庭の中心となって全てを担っているこの年代の女性が乳がんに罹ることが何より大きな問題になると述べました。
 日本人成人女性の16人に一人が乳がんに罹患する時代となった一方で、乳がん5年生存率は80%以上と治療成績はよく、乳がん死亡率の低下は早期発見・早期治療による成果といえ、早期発見に結びつく定期の検診はとても重要と話ました。
 このほか、乳がんのタイプや乳がんの危険因子についても分かりやすく説明しました。
 体験発表では乳がんに立ち向かう思いなどが述べられ、参加者は共感し、うなづきながら熱心に耳を傾けました。グループ懇談会は抗がん剤、リンパ、心の問題など、小グループに分かれて意見交換やナースからのアドバイスなど、ざっくばらんに話し合うことができました。
 次回の開催は7月13日を予定しています。会場は広くなった札幌ことに乳腺クリニックの待合ロビーになります。新しくなったクリニックに足を運んだことのない会員のみなさまを始め、多くの会員のみなさまの参加をお待ちしています。入会されていない患者様はぜひミントの会にご入会ください。
 ※次回開催の日程を変更いたしました。変更後の開催日は7月20日(土曜日)14:00から、会場は札幌ことに乳腺クリニックです。お間違えの無いよう、よろしくお願いいたします。
2013.2.19 | ミントの会

ミントの会 3月の集い-3月24日開催

ミントの会 3月の集い-3月24日開催します

 札幌ことに乳腺クリニック患者会・ミントの会「3月の集い」を平成25年3月24日(日曜日)に開催します。
 受付は同日13時15分から。会場は北海道立道民活動センター (かでる2.7 札幌市中央区北2条西7丁目 道民活動センタービル)10階・1040会議室です。
 本年最初のミントの会となります。内容は講演・体験発表・グループ懇談会を予定しています。毎回中身の濃い講演で知識を深めるとともに、互いの交流を深めています。まだ入会していない方は、ぜひご入会をお勧めいたします。
 ご入会方法はトップページにある【患者会「ミントの会」】をクリックしてご覧ください。平成24年開催の講演会概要はhttp://www.kotoni-breast.or.jp/news/mint/でご覧いただけます。

平成25年「ミントの会」活動予定が決まりました。新たに「中島公園お花見ティータイム」も企画いたしましたので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。また、新年度からミントの会集いは土曜日開催に変わります。

■平成25年ミントの会予定

5月12日        新企画「中島公園お花見ティータイム」
6月22日        ミントの会 6月の集い
9月28日        ミントの会 9月の集い
10月27日(日曜日) お食事会(東京ドームホテル札幌)

会報発行は8月と11月を予定しています。

各集いのご案内は開催日程が近づきましたら改めて本ホームページでお知らせいたします。

2012.10. 5 | ミントの会

ミントの会「9月の集い」をj開催しました。

ミントの会「9月の集い」をj開催しました。
 札幌ことに乳腺クリニック患者会「ミントの会」は9月30日、札幌市のかでる2.7で「9月の集い」を開催しました。
 特別講演は浅石和昭理事長による「乳がんの治療に何故ホルモン剤が効くのか」と三神俊彦副院長による「ホルモン療法の治療成績と最近の知見」の2題。患者さんによる乳がん診断から治療までの経験と今後の決意を述べた「体験発表」も行われました。参加者と札幌ことに乳腺クリニックナースとのグループ懇談会もいつものように行いました。
 浅石理事長はホルモン療法の歴史から今日のホルモン療法剤の動向までを紹介。現在の乳がん治療の中心はホルモン療法となっていることを説明しました。
 また、乳がんの危険因子を上げ、本人の意思で解決可能なものとして 1)閉経後の肥満を解消する 2)身体活動の習慣化 3)大豆食品や野菜・果物を中心とした日本食にする 4)酒を慎み脂肪の摂リ過ぎを控える とアドバイスしました。腹八分が大切と語り、特に閉経後の女性は酒を控え、肥満を解消することが乳がんリスクを高めない重要なポイントになっていると分かりました。
 三神副院長は具体的に現在使用されている薬剤の効果・評価について説明しました。ハーセプチンはホルモン受容体がある人には効くとされているが、その4割の人に効果が出ない理由として、ホルモン受容体が1パーセントでもあればホルモン療法を行うが、実は50パーセント以上か以下かで反応性が変わってくると理由を解説。現在進められている試験では、ノバルティクスを10年飲むと再発率が下がっているという中間報告もあることを紹介しました。
 体験発表では、地方に住む患者さんが生き生きとお話されました。左胸にあるしこりに気づき、一昨年12月に地元の総合病院で検査を受け良性とされ経過を見てきたが、翌年春頃に痛みを感じ夏頃まで痛みが続いため9月に同じ総合病院を受診。たぶん大丈夫と思うが念のために細胞診検査をと医師から勧められて、その結果がんと診断されました。
 まだ6歳の子どもがいるため、あと14年間生きたいと思った。自分が亡くなった後の子どもの事を考えると夜も眠れなかった。細胞診検査から診断まで、そして診断後の心の葛藤や苦痛を率直にお話していただきました。
 道外に住む乳がん経験者の叔母に相談し、叔母の担当医から浅石理事長を紹介されて札幌ことに乳腺クリニックを受診しました。子どもを残して死ぬということを考え、乳房の全摘手術を受けました。その後、ホルモン療法を受け、一年が経ったところです。浅石理事長を受診した際、先生は任せてください、と話され勇気付けられたことを紹介し、「今、任せてくださいという医師は全国を探してもいない。看護師さんも本当に元気付けてくれ、後から始まる抗がん剤治療のことも親切に教えてくれた」などの感想を話されました。
 札幌ことに乳腺クリニックでは術後リハビリや体操、下着やパットのことなど、一連のことがシステムとして行われており、とても安心できたといいます。相談室を訪ねると同じような症状の人、同じように小さな子どもがいる人などがいて、みな頑張っており、そしてみな元気だったことで発心されました。
 最後に「乳がんにならない方がいいが、なって生きてやるという気持ちになった。家族にもありがたいと思える自分がいる。生きるという結果を出すことが重要」と、勇気を持って前進していく決意を述べられました。

 ミントの会定例会では、普段は聞けないことを直接ドクターに聞く機会を設け、ナースとのグループ懇談で不安の解消や今後のことについても率直に話をすることができます。皆さんの入会・ご参加をお待ちしています。

※次回のミントの会・定例会は平成25年3月24日(日)の開催を予定しています。

2012.6.25 | ミントの会

ミントの会 2012年6月24日開催しました。

ミントの会 2012年6月24日開催しました。
6月24日、ミントの会定例会を開催しました。
開会にあたり、新代表の熊谷節子さんがミントの会を存続させていく意義などを語り、あいさつしました。
講演は「心の健康について」(堀田美紀看護主任・乳がん認定看護師)、「今日の化学療法」(山崎弘資副院長)、「もう一度学ぼう放射線の話」(浅石和昭理事長)の三題。グループ懇談会で日々の不安や悩み、疑問などを話し合いました。
堀田主任はストレスについて医学的な観点から解説した上で、ストレスへの対処方法などを紹介。ストレスは個人の感じ方、受け止め方で変わってくるので、自分の心を知り、自分の気持ちに気づくセルフコントロールで思考のくせや行動を変えることでストレスを軽減させることもできる、とお話しました。
山崎副院長は乳がんの化学療法の発展の流れと成績などを通し、ガイドラインに沿う標準治療の意義を紹介。手術後の化学療法により再発しなかった人は約35パーセント、一方で化学療法をしても約3割は再発しており、約4割の人は化学療法をしてもしなくても再発しなかったと見られると現状を解説。札幌ことに乳腺クリニックで行った術前化学療法の成績では28例中8例で乳がんが消えたとの結果も紹介されました。
浅石理事長は放射線の単位や人体への影響について説明。放射線被曝と発がんの関係に触れ、20歳未満の固形がんのリスクは500ミリシーベルトを超えると増加するが、それ以下で大差ないことを紹介。チェルノブイリ原発事故で甲状腺がんが増えるといわれたが、胎児期に被曝した小児の甲状腺がん発生率は0.09パーセントで2409人中1人にだけ発症。事故発生時に3歳未満で汚染されたミルクを飲んだ小児の発生率は0.49パーセントで、9720人中31人が発症。福島原発の場合は被曝線量は極めて小さく、マスコミの誤った認識や風評被害の方が大きなダメージを与えていることを指摘しました。医療で使われる放射線についても判りやすく図解し、マンモグラフィー検査1回で被曝する放射線量はニューヨークを1往復するよりも若干低く、安心して受けられることなどを解説しました。
※次回は平成24年9月30日(日)に、会場は同じく「かでる2.7」で開催予定です。
2012.5. 7 | ミントの会

「ミントの会」集いを3月25日開催しました

「ミントの会」集いを3月25日開催しました
 「ミントの会」集いを3月25日開催しました。大勢の会員がお集まりいただきましたことに感謝申し上げます。
 当日は、札幌ことに乳腺クリニック・浅石和昭理事長による講演と質疑、グループ懇談会を行い、日ごろ疑問に思っていること、不安なことなどを率直にお話しすることができました。
 浅石理事長の講演では乳がん内分泌療法の作用点、主な抗がん剤の作用点を説明されたほか、術前閉経前化学療法の解説、今後国内でも使用される可能性が高い欧米の抗がん剤についても詳しく紹介されました。
 ミントの会にまだ入会されていない方は、ぜひご入会いただき、「ミントの会集い」に参加していただきたいと思います。次回は6月24日13時30分から「かでる2・7」で開催予定です。講演と懇談会を予定しています。皆様のご入会をお待ちしています。

2012.1.25 | ミントの会

「ミントの会」の集い 2012年

「ミントの会」集いの2012年9月までの予定が決まりました。下記の日時で開催いたします。

■3月25日
日時:平成24年3月25日(日)13:30?15:50
場所:かでる2・7 10F 1040号会議室
内容:講演、グループ懇談会 等
■6月24日
日時:平成24年6月24日(日)13:30?15:50
場所:かでる2・7 10F 1030号会議室
内容:講演、グループ懇談会 等
■9月30日
日時:平成24年9月30日(日)13:30?15:50
場所:かでる2・7 10F 1040号会議室
内容:講演、グループ懇談会 等

■かでる2・7(北海道立道民活動センター)
住所:札幌市中央区北2条西7丁目 TEL(011)204-5100
2011.9.26 | ミントの会

ミントの会からのお知らせ

「ミントの会」の集い
日時:平成23年10月16日(日)13:30?15:50
場所:かでる2・7 7階720号会議室
住所:札幌市中央区北2条西7丁目 TEL(011)204-5100
内容:講演、グループ懇談会 等