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ミントの会の記事一覧
2018.3.27 | ミントの会

ミントの会「3月の集い」開催しました

ミントの会「3月の集い」開催しました
特別講演は工藤久美子放射線技師が「マンモグラフィって何」、池上久恵看護主任は「抗がん剤の副作用対策-しびれと味覚障害」、浅石和昭理事長の「乳がん治療の最新情報」の3題。質疑応答、グループ懇談会を開きました。

工藤放射線技師は、撮影で挟むことが必要な理由とマンモグラフィの撮影方法を分かりやすく解説。
MLO撮影の画像やCC方向撮影の画像を通して、マンモグラフィで何が見えるのかを紹介。画質の向上と被ばくの低減のためには挟むことが必要と説明しました。

池上看護主任は抗がん剤による主な副作用に便秘、吐き気、口内炎、味覚障害、しびれ、湿疹、浮腫、筋肉痛、関節痛、発熱を挙げました。このうち便秘、吐き気、口内炎、湿疹、倦怠感、発熱は治療が終了すると治り、しびれ、味覚障害、浮腫は回復が遅い副作用と紹介しました。しびれや味覚障害が起きる原因と予防方法につて詳しく説明しました。

浅石理事長は、前回のミントの会で詳しく説明した、最新の話題であるLiquid Biopsy(リキッドバイオプシー)について、その続報を紹介。乳がんとエクソソームの関係を具体的に説明し、遺伝子解析の結果と治療成績について解説し、ホルモン療法の持続期間の違いなど紹介しました。
第40回サンアントニオ乳がんシンポジウムから、閉経前乳がん患者の治療について5.6年の追跡では各治療方法で有意差は現れなかったものが、8年追跡すると有意差があることなど、今後の治療に反映する最新の研究成果も紹介しました。

ぜひミントの会にご入会され、最新の治療法や身近な治療について正しい知識をもっていただき、グループ懇談で普段からの疑問や悩みについても解決できるようしてください。

2017.8.31 | ミントの会

8月度「ミントの会」開催しました

8月度「ミントの会」開催しました
「ミントの会」開催しました

当院患者会「ミントの会」8月の集いを8月5日、当院2階ロビーで開催しました。
特別講演は、若年性乳がん体験者コーディネーターで、11月19日に「若年性乳がん体験者のおしゃべりの会 全国キャラバン」in北海道を担当する永井都穂美看護師が「若年性乳がんを体験して」、乳がん看護認定看護師の堀田美紀看護師が「ホルモン療法の副作用対策について」、浅石和昭理事長による「乳がん治療の最新情報」の三題。質疑応答とグループ懇談会を開きました。

永井看護師は、31歳の時に乳がんに罹患。当時お子さんは7歳と4歳でした。2004年から2009年までに乳がん初回登録された109,617症例で、35歳未満は2.7パーセント、2011年に乳がんと診断されたうち、34歳以下は1.8%と、若年性乳がん患者が少ないことをデータを通して紹介しました。若年性乳がんとは一般に34歳以下をさしていますが、妊娠・出産・育児などの生活スタイルから40歳代も含めて言われることもあると話しました。
若年性乳がん特有の悩みとして、結婚や妊娠・出産・育児などが集中してあり、就労やおしゃれも課題になること。そのため、人生設計の変更も余儀なくされ、就労の問題や経済的な問題も大きいと述べました。
乳がん患者に占める若年性乳がん患者は2から4パーセントとされるため、同世代の患者さんと悩みを打ち明けたり、情報交換したり、交流できる場所が少なく孤立感や孤独感を感じやすいと話しました。
自身は「どうしてこんな年齢で、どうして私なのか」「子供たちはどうなってしまうのか」「もう一人子供がほしかったのに」など、見えない不安、将来の人生に対する不安でとてもつらかったことや同世代で周囲に乳がんになった人がいなく、とても辛かったと心境を述べました。
お子さんやご主人の支えに、病気と向き合えるようになった自分がいたこと。若年で乳がんになったことで、その先の人生についてしっかり考えることができ、何となく過ごしていた毎日を、1日1日を大切に過ごしていこうと思えたことはとても大きかった、と得たものがたくさんあったことを紹介しました。
永井看護師は医療食の立場と若年性乳がんの体験者という両側面から、患者さんをサポートしたいとコーチングも学びました。一人一人が前向きに、前進する力を引き出し、サポートするコーチングの学びを、今後役立てていきたいと結びました。

堀田看護師は、ホルモン療法の仕組みについて、乳がんのタイプ、ホルモンの働きなどを通して分かりやすく解説しました。その上で、患者さんが持つホルモン療法のイメージとして「身体への悪影響はないか」「更年期症状は辛くないのか」「太るのか」「妊娠できなくなるのか」「生理が止まる」などの不安があると話しました。
その上で、閉経前のホルモン環境と閉経後のホルモン環境の違いを説明し、抗エストロゲン剤の作用を解説しました。
ホルモン療法の種類としてLH-RHアゴニスト製剤、抗エストロゲン受容体拮抗製剤、アロマターゼ阻害剤を上げ、とそれぞれの副作用を分かりやすく解説しました。
LH-RHアゴニスト製剤と抗エストロゲン受容体拮抗製剤に共通する副作用「ホットフラッシュ」の対応法として、1)体温を調整しやすい服装にする、2)辛いものや香辛料をさける、3)温度・湿度を調整する、4)身体的・精神的ストレスをさける、5)1日30分程度のウォーキングなどの運動をする、と紹介し、骨粗しょう症への対応法、関節症状の対応法など、代表的な副作用への対応方法を説明しました。
前向きに暮らすためにストレスを減らす「健やかかな心作り」が大切と話し、心のセルフケアには睡眠、水分、食事、しゃべること、の4つが有効と紹介。札幌ことに乳腺クリニック患者会「ミントの会」は、患者さん同士が交流し、情報交換や他の人の楽しいことなどを聞いたり、話したりできる場です。一人でも多くの患者さんにミントの会に参加していただき、健やかな暮らしに役立てていただきたいと思います。

浅石理事長は「乳がん治療の最新情報」と題して、癌細胞が発生する仕組みと生体防禦の仕組みについてはじめに説明。生体内に侵入した発癌物質のほとんどが細胞内で代謝され、解毒されたり、死滅したり、変異細胞になることを拒否したりしてDNAに結合するのはわずかであることを示し、DNAに結合した場合も正常細胞による修復が行われていることを解説しました。正常細胞による修復が失敗した場合も生体に重大な変化を及ぼさない遺伝子が約4万種あり、問題になる遺伝子は約200種で、これらにいくつかの変異が同時に発生した時にのみ癌細胞になることをイラストを持ちいて分かりやすく説明しました。
乳がんの基礎知識として、再発と転移、術後の治療について順序立てて解説し、最新の話題であるLiquid Biopsy(リキッドバイオプシー)について話を進めました。
リキッドバイオプシーは採血するだけで腫瘍の進行や治療効果がわかるもので、早期がんのスクリーニングや予後予測にも有効で、微小転移の推測も可能な最新技術です。
中でもバイオマーカーとしてエクソソームが注目されており、「最近の研究で乳がんでは悪性化や転移の手がかりになる情報が含まれていることが分かってきた」と紹介しました。
専門的な研究成果をもとに乳がんとエクソソームの最新情報をできるだけ分かりやすく解説しました。

2017.4.16 | ミントの会

「ミントの会」開催しました

「ミントの会」開催しました

札幌ことに乳腺クリニック患者会「ミントの会」4月の集いを当院2階ロビーで4月1日開催しました。
2017年度第1回開催となった今回は特別講演に八城亜紀子看護主任による「リンパ浮腫-正しい知識を学ぼう」、池上久恵看護主任が「抗がん剤の副作用-浮腫と体重増加について」、浅石和昭理事長が「乳がん化学療法の最新情報」の3題が行われました。特別講演の後は「グループ懇談会」を開きました。

リンパ外来を担当する八城看護主任は、リンパ浮腫は手術方法の改善に伴い発生頻度は以前より低くなっているものの、乳がんのほか、子宮がんや卵巣がんなど婦人科のがんの手術で、リンパ節郭清を受けた後に発生すると説明。リンパ浮腫の発生頻度はどこのリンパ節を切除したかにより異なり、発症の時期は術後3年以内が多いなど、リンパ節とリンパ浮腫の仕組みを分かりやすく解説しました。
その上で、リンパ浮腫は適切なケアによって生活の質を保つことができると話し、特に初期の対応で改善が得られやすいため、予防や早期発見が大切と述べました。
早期発見は、動かしにくい、腫れぼったい感じがするなどリンパ浮腫の症状を知っておくことと紹介し、早期に受診できるようすること。抗がん剤(ドキタキセル)による副作用では、体重増加によりリンパ浮腫を併発することから体重増加は禁忌と具体的な注意事項を説明しました。
日常生活での注意点は、1.腕を圧迫しない(手術した側の腕を局所的に締め付けるような下着や時計・指輪・ゴムバンドをしない。血圧測定や腕枕を避ける。指圧やマッサージにも注意)、2.腕を酷使しない(家族などに協力してもらい重いものを持たない。家事や仕事であまり無理をしない)、3.長時間じっとしない、腕を下げない(軽いストレッチをしてリンパの流れを促す。テレビを観ている時などは肘を心臓よりも高い位置にする工夫を)、4.手術した側の腕の皮膚を傷つけない(ケガ・虫刺され・ひっかき傷・日焼け・かぶれ・乾燥・脱毛処理などに注意)、5.熱いお風呂、サウナ、岩盤浴はほどほどに、6.体重管理で腫れにくい身体をつくる。このほか、早期発見の方法も具体的に解説しました。

池上看護主任は、はじめに乳がんの薬物療法の目的など分かりやすく紹介。術後薬物療法を行った患者さんから聞き取りした副作用についてまとめ、発表しました。
FEC療法の副作用については便秘、吐き気、口内炎、味覚障害、発熱、手足の湿疹、頭痛、倦怠感、めまいなどがあり、ハーセプチンの副作用では、長期投与で爪障害、心機能の低下など、TC療法の副作用は、2クール目以降に体重増加(浮腫み)があることを詳しく解説。副作用の発現時期やTC療法の体重増加率も示し、患側上肢リンパ浮腫との関係を説明しました。TC療法による浮腫みは副作用の一つですが、初回から味覚障害が発現していることにより、タンパク量の低下や塩分の摂り過ぎなど、浮腫みを助長させているのではないかと述べました。
術後に完治を目的として行う薬物療法ですが、その治療により浮腫みのリスクも伴うのも事実です。患者様にはリンパ浮腫の知識を持っていただき、浮腫を発症することなく治療を終えることができるよう、援助と努力をしていきたい、と今後の取り組み姿勢について語りました。
最後に抗がん剤の副作用や味覚障害で食べることに苦痛を感じている方がたくさんいます。そうした方に、実際に経験した患者さんのアドバスがとても役立っていると述べ、患者会「ミントの会」がとても役立っていること、さらに患者さんからの情報が医療・看護にいきてくることを話し、ミントの会の活動はとても有意義であると結びました。

浅石理事長は癌細胞の発生と生体防禦の仕組みについて分かりやすく解説。生体内に侵入した発癌物質はほとんどは解毒され、一部がDNAに結合するが、癌に関係する200位の遺伝子に、いくつかの変異が同時に発生した時のみ癌化することなど、どのようにして癌が発生するのかを説明しました。
続いて乳癌治療方針の決定方法を紹介。現在の治療では、患者さんの癌組織が治療方針を決め、癌の遺伝子検査をすると抗がん剤が必要ではない患者さんがいることも分かってきたと最近の治療方針の決定方法の移り変わりを解説しました。
種固有の遺伝情報であるゲノム変異についてみると、生殖細胞変異は家族性癌に関与しており、乳がんではBRCA1/2という生まれた時から癌の遺伝子を持っていることが分かり、体細胞変異では遺伝の関与はなく、個別化治療の方針が決まってくるなどについて説明。現在、癌遺伝子診断は現在自費で行われており、Oncotype-DX検査では癌遺伝子が出てくるか出てこないかで、抗がん剤を使うか使わないかの判断をしていること。ゲノムリスクと臨床リスクを検討し、早期乳癌に対する補助化学療法の回避についての調査についても紹介しました。こうしたことから、臨床リスクが高くゲノムリスクも高い人には補助化学療法を実施、両方のリスクともに低い人には補助化学療法を中止。両者の結果が不一致の場合は何れかのリスクに合わせて実施する。その患者さんが抗がん剤を使った方がいい、使わなくてもいいという事が分かるようになってきたと紹介。今後はより効果的な治療選択が可能となるとして、最新の話題を提供しました。

2016.12.31 | ミントの会

ミントの会10月の集い開催しました

ミントの会10月の集い開催しました

ミントの会10月の集いを開催しました。


 当院の患者会「ミントの会」10月の集いを開催しました。

 特別講演は及川文江診療放射線技師主任が「マンモグラフィのお話」、増岡秀次院長が「家族性乳がんと遺伝性乳がん」について、浅石和昭理事長による「トリプルネガティブ乳がんの最新情報」の3題。その後、グループ懇談会を行いました。


 及川主任は実際のマンモグラフィ画像をもとにMLO(内外斜位方向)撮影とCC(頭尾方向)撮影について説明。乳房を圧迫し、薄くして伸ばすことで「しっかりとした写真が撮れる」と話し「薄くすればするほど、少ない放射線で撮影できるので被ばくも少ない」と撮影方法を分かりやすく紹介しました。同じ患者さんが他院で撮影したマンモグラフィ画像と当院で撮影した画像を比較し、撮影の仕方による違いがよく分かりました。マンモグラフィ検査では痛みを気にする方もいますが、痛みの原因は乳腺の張り、皮膚のつっぱり、装置に体が当たることがありますが、圧迫すればそれだけ良い撮影ができ、石灰化が映るので、それだけいいことがあると話しました。このほか豊胸術とマンモグラフィの話、被ばくの話なども分かりやすく解説し「被ばくのリスクよりも検査を受けることの方が利益が大きい」と結びました。


 増岡院長は、米国人で有名女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが乳がんを予防する目的で健康な乳房を切除、再建していたことが話題になり、近注目を集めている「家族性乳がんと遺伝性乳がん」について解説しました。

 「家族性乳がんと遺伝性乳がんが混同されている」とし、遺伝性乳がん・卵巣がん症候群(HBOC) は、がん抑制遺伝子であるBRCA1BRCA2に病変異があるものと話し、家族性乳がんの中に遺伝性乳がんがあると、乳がんの家族集積性の分類など用いて説明しました。さらに