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2013年10月のお知らせ一覧
2013.10.30 | お知らせ

工事に伴う駐車場閉鎖のお知らせ

当院駐車場床面の改修工事を行うため、以下の日程で駐車場を閉鎖いたします。
駐車場がご利用できない期間、皆さまにはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解とご協力をお願いいたします。

 駐車場閉鎖期日

  平成25年11月8日  20:00?11月9日工事終了まで
  平成25年11月22日 20:00?11月24日工事終了まで 
 

  なお、工事は以下の日程で行います。
  11月9日(土) 終日
  11月23日(土・祝) 終日
  11月24日(日) 終日

2013.10.23 | ミントの会

ミントの会 10月の集い 開催しました

ミントの会 10月の集い 開催しました
ミントの会 10月の集い 開催しました

 本年度第3回となる札幌ことに乳腺クリニック患者会「ミントの会」の10月の集いを10月5日、当クリニックで開催しました。
 池上久恵主任看護師が、患者さんから不安の声が多く聞かれる「化学療法について」、浅石和昭理事長は最新の薬物療法を含めた「乳癌術後の治療法」について講演しました。その後、患者さんの体験発表が1題とグループ懇談会を行いました。

 池上主任看護師は、化学療法がなぜ必要なのかについて、癌細胞の特徴を述べ、抗がん剤はその増殖を抑える目的、治癒を目的とした使われ方、がん細胞が広がらないように使うなど、その目的を分かりやすく説明。進行の程度により使われ方も異なり、小さな転移があった場合や術前に癌を小さくするなど、化学療法の役割についても話ました。
 患者さんから多い不安の声として「動けなくなるのではないか」「外出もできなくなってしまうのでないか」「吐き気」「脱毛」などを挙げ、これらの症状には個人差があることを前提にお話。
 抗がん剤の種類にもよるが、仕事を続けながら治療を受けている人もいれば、数日寝込む人もいる。実際に吐いている人も、一週間くらいで吐き気がなくなる人が多い。脱毛も薬によるが、投与されてから2週間くらいで脱毛が始まり、治療が終わると必ず生えてくる。生え始めると髪の質が変わったり、薄毛となることもあるので、そうした場合には育毛剤など使うとよいなど、アドバイスしました。また、抗がん剤を使っていると感染しやすいので、風邪などが流行るこの時期は人混みを避ける。食べ物に制限はないが、やはりノロウイルスなども心配なので二枚貝はなるべく食べない方がいいと具体的な例も挙げました。
 副作用について詳しく紹介し、副作用を最小限に抑えるよう治療が行われているので抗がん剤治療をすることのメリット、デメリットをきちんと知ることが大事。また、副作用が出る時期を知り、何度か治療を受けている人は自分の傾向を知ることで心の準備にもなると説明しました。
 副作用を最小限にするためには、分からないことは質問すること。再発をはじめ不安もあるが、気持ちをコントロールし、無理をせず、我慢しないで医師・看護師に相談することが大事と結びました。

 浅石理事長は治療法について、昔は手術で全部とることをしていたが、今は放射線療法や化学療法があり、手術も小さくなってきていることを紹介。抗がん剤は癌を小さくする力はあるが、患者さんの寿命を延ばす力はない。そこで副作用が大きいことに目が行く。風邪薬などの薬では効果が現れて、その後から副作用が現れることもあるが、抗がん剤治療の特徴として、まず副作用が先に現れ、その次に効果が現れてくる。個人差はあるが、ある程度の副作用は避けられない、と説明。手術後の定期検査はそうした副作用を小さくする意義とともに、後遺症や再発の発見に結びつくことを紹介。また、乳癌のホルモン療法では、閉経前と閉経後で治療が異なることも解説しました。ハーセプチンやタキソテールなどの薬剤について述べ、どのように治療しているのかを分かりやすく説明しました。
 最新の薬物療法では本年9月からパージェタという薬が使えるようになり、効果があがっている。タモキシフェンも長く服用した方が良いという結果が出ており、その後にAI剤を5年服用した人の生存率が高い(再発率が低い)ことも分かってきた、など薬物療法がどんどん進んできていることに期待を寄せました。新しい薬の登場や抗がん剤の組み合わせ、投与期間について効果的な調査・研究が進んでおり、乳癌治療の将来予測として、手術療法、超短期放射線治療を含めた放射線療法、HER2陽性乳癌対策についても見解を述べました。

 患者さんの体験発表では、定期検診のおかげで乳癌を発見できたと定期検診の大切さが述べられました。今回は患者会代表との掛け合いで、初のトークショー形式の体験発表を企画しました。
 患者さんは2000年に当院を受診。左胸の良性のう胞と診断されました。その後、半年に1回の定期検査を欠かさず受け、2004年に右胸の乳癌が発見されました。
 早期発見は定期検診によるものしたが、腋の方に転移があり、入院して乳房温存手術。退院後は抗がん剤治療と放射線治療を受けました。その後、ホルモン剤治療と定期健診も続けました。
 本人が思っていた以上に「後から抗がん剤治療とか、治療がついてきた」と振り返りました。
 「浅石先生に癌だ、といわれた時に、私の本当の気持ちは『きたな』と思いました。本を読んだり、いろいろなテレビ番組をみていたものですから『あっ、きたな』って」と、その時の率直な心境を紹介していただきました。
 ご本人の明るく楽天的な性格もあり、キルト制作に打ち込むなど、テーマをもって人生を過ごしていらっしゃいます。癌を告知された時に手がけていたキルトをお持ちになり、皆さんに披露されました。その作品について「白黒のグラデーションで作るつもりが、なぜか真っ赤なアクセントがついてしまった。自分では気づかなかったけれども、やっぱり闘っていた」と、キルトの作風がこれまでと異なっていたところにも着目し、ご自身の心境の変化を客観的に評価されています。
 2009年には、定期検診で左胸に初期の癌が発見されます。やはり温存手術と抗がん剤、放射線治療を受け、その後もホルモン剤と定期検診を現在も継続しています。
 「2回目は、増岡先生にお世話になっていたんですが、検診で癌と言われました。そのころキルトの東京展覧会も決まっていて、宿もとっており、その後の手術をお願いしました」と、癌治療を受けながらもキルトに打ち込んでいたことを紹介。
 抗がん剤治療では「ある日お風呂に入って、流してみるとすごく脱毛していました。それを見て、ああ、私ってやっぱり病気なんだ、と感じました」と当時の状況をユーモアを交えて紹介していただきました。
 参加した皆さんに向け「治療をしていて、応援してくれる家族がいても、決断や心の持ちよう、心のリラックスは、自分で探してほしい。私には20数年やっているキルトという存在があり、それにぶつけられることができた。一人で決断したり、一人で闘うなどがあるので、皆さんも何か一つ打ち込めるものを」と、アドバイスされました。
 テーマを持ち続けて暮らされてきたことが、癌との闘いに負けない心と明るく前向きな生活を支えていることを紹介する素敵な内容の発表でした。皆さんも打ち込める趣味や作品づくりなど、何か一つ挑戦してみてはいかがでしょうか。
 まだ、ミントの会に入会されていない患者さんは、ぜひ入会をお考えください。一緒に頑張りましょう。
2013.10. 1 | お知らせ

10月 医師代診のお知らせ

医師代診のお知らせ。増岡医師が会議・学会等参加のため、以下の通り外来担当が変更となります。
皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

10/11(金)午後3:30? 増岡⇒三神
10/15(火)午前 増岡⇒三神
10/16(水)午前 増岡⇒休診
10/17(木)午後 増岡⇒三神
10/18(金)午後 増岡⇒三神
10/19(土)午前 増岡⇒休診
10/25(金)午後3:30? 増岡⇒三神