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2017.1.16 | お知らせ

札幌ことに乳腺クリニック講演会 開催しました

札幌ことに乳腺クリニック講演会 開催しました
札幌ことjに乳腺クリニック講演会「自分と家族を守るために-学んで知ろう乳がんの話-」を平成28年12月3日、札幌市の東京ドームホテル札幌で開催いたしました。
当日は大勢の皆さんに足をお運び頂き、誠にありがとうございます。

第1部はピアニストの遠藤郁子さんによるピアノ&トーク「がんからの贈りもの」。
第2部は日本乳癌学会理事長で昭和大学病院ブレストセンター センター長の中村清吾先生による特別講演「遺伝性乳がんに対する新たなアプローチ」、札幌医科大学放射線医学講座教授の坂田耕一先生による基調講演「乳がんの放射線治療」。
パネルディスカッション「この患者さんの治療は 先生ならどうしますか」を開きました。各先生から盛りだくさんに有意義なお話をしていただきました。

中村先生の特別講演では、米国人の有名女優アンジェリーナ・ジョリーさんが乳がん予防を目的に健康な乳房を切除したことで、日本でも注目されるようになってきた遺伝性乳がんに関した解説が行われました。
遺伝性の乳がんとは、遺伝子の変化により乳がんにかかりやすい体質で、遺伝性乳がん卵巣がん症候群と呼ばれています。
代表的なものは、BRCA1遺伝子とBRCA2遺伝子の変化が原因で起こる乳がんです。
BRCA1・BRCA2遺伝子は細胞中の遺伝子が傷ついた時に正常に修復する働きをしており、がんを抑制する遺伝子です。この遺伝子に変化が起こることでがんを抑制する働きが損なわれ、乳がんや卵巣がんが起きてきます。乳がんの方の約10パーセントが遺伝性の乳がんであることが分かってきました。70歳までに乳がんを発症する人は一般の人に比べ10倍くらい高いと言われています。また若年発症の傾向があるのも特徴です。
術式の変遷や治療薬など、最新の話題について提供していただきました。

坂田先生の基調講演では、乳房の温存療法と放射線治療について詳しく解説があり、安全な治療法であることをお話いただきました。妊娠前、妊娠中のエックス線検査についての疑問についても分かりやすく解説していただきました。
リンパ節転移の予防、切除できなかった可能性のある部位の治療、骨転移の痛みの緩和や脳転移・肺転移の患者さんへの対応など、放射線治療の役割を紹介ししていただきました。
米国や英国では、癌の患者さんに対して6割程度放射線治療が行われているのに対して、日本では29パーセントしか使われていない現状も紹介しました。
誤った情報やいい加減な情報を掲載するホームページが多くあり、正しい情報を得ていただくことが大切と述べられました。

パネルディスカッションは、司会に東札幌病院副院長の大村東生先生、フリーアナウンサーの堺なおこさん、パネリストに坂田耕一先生、北海道がんセンター統括診療部長の高橋將人先生、札幌医科大学第一外科(乳腺・内分泌外科)講師の九冨五郎先生、当院の増岡秀次院長が登壇し、仮想の難易度が高い症例について、それぞれのパネリストがどのような治療法を選択し、どう対応していくのか、参加者に分かりやすい言葉を使い、意見交換しました。

坂田先生の講演でも指摘されましたが、ホームページなど無責任な情報を掲載したり、誤った情報に惑わされることがないよう、きちんとした医療機関で早期発見・早期治療を心がけ、定期的に検診を受けられることをお勧めいたします。