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2016.2.24 | お知らせ

浅石理事長が北海道循環器病院で講演

浅石理事長が北海道循環器病院で講演
浅石和昭理事長は2月19日、北海道循環器病院が開催する「なんでも医療相談」で「乳がんの早期発見と最新治療-検診と診断から治療まで-」と題して講演をおこないました。

はじめに乳房の役割、乳がんの疫学について説明。各種の乳がんキャンペーンやタレント等が乳がんに罹ったなどのメディア情報のタイミングと札幌ことに乳腺クリニックを受診した新患患者との相関を示し、特に有名人が乳がんを公表した時期に受診が激増していたことを紹介。

女性の主要ながんの罹患率では、乳がんが第一位で、次いで大腸がん、胃がん、子宮がん、肺がんとなっていますが、このうち死亡率は乳がんが子宮がんに次いで低く、胃がん、大腸がん、肺がんよりも「乳がんは罹る人は多いが、助かるがん」と述べ、乳がんの治療成績が向上していることを説明しました。

乳がんは35歳を過ぎると急に罹患者が増えはじめ、40歳でピークとなり、その後の年齢層でも罹患者は30歳代前半よりも多いまま推移しています。そこで中高年、特に閉経後は「太らないこと」が大切と、各種の危険因子を挙げ、以下の通りアドバイスしました。
危険因子のうち、本人の意思で解決可能な策として1)閉経後の肥満を避ける、2)身体活動の習慣化、3)大豆食品や野菜・果物を中心とした日本食を多く摂る、4)酒を慎み、脂肪の摂り過ぎを避ける-。

乳がんの診断に関して、マンモグラフィ、超音波検査、細胞診、病理診断、さらにMRIやCTなどの画像診断機器について紹介。若い女性にはマンモグラフィ検査が適さない理由や超音波診断の仕組みと利点を症例写真を用いて分かりやすく解説しました。
手術、ホルモン療法、化学療法、分子標的薬による治療、放射線療法と乳がんの治療方法も具体的に説明しました。

乳がんは早期発見できれば、五年生存率は非常に高くなってきており、それだけに検診について理解が進むようお話しました。