2012.5.22 | お知らせ
「乳がん早期発見」市民公開講座で白井部長が総合司会を務めます

「乳がん早期発見のための切り札-超音波検査の取り組み-」市民公開講座で白井部長が総合司会を務めます。
6月3日、札幌市の札幌コンベンションセンターで開かれる第37回日本超音波検査学会の市民公開講座「乳がん早期発見のための切り札-超音波検査の取り組み-」で、当院の白井秀明検査部長が総合司会を務めるほか、検査部の吉田佳代が演者として登壇します。
基調講演は乳房超音波検診の有用性と期待・展望(講師:橋本秀行氏・ちば県民保健予防財団総合検診センター)。講演は乳がん検診に死角なし!?乳房超音波検査の実力?(演者:松元香織里氏・済生会熊本病院)、決め手は超音波検査?乳がん専門病院の取り組み?(演者:吉田佳代氏・札幌ことに乳腺クリニック)、乳房超音波検査を支えるプロフェッショナルの育て方(演者:壬生明美氏・川口市立医療センター)の3題。パネルディスカッションを開きます。
当院では以前から、検診では視診・触診とマンモグラフィにあわせて乳腺超音波検査を取り入れてきました。乳腺超音波検査は検査中の痛みがない、被爆がない、年齢や乳腺量などの影響がないという利点があります(詳しくは検査についてのページをご覧ください)。
また、いわゆる超音波ガイド下穿刺吸引細胞診の検査も行ってきました。こうした実績を重ねた結果、白井検査部長は第25回 日本乳腺甲状腺超音波診断会議(JABTS)の大会長を技師としては全国で初めて務めています。
■ご報告
6月3日、札幌市の札幌コンベンションセンターで開かれた第37回日本超音波検査学会の市民公開講座「乳がん早期発見のための切り札-超音波検査の取り組み-」で、当院の白井秀明検査部長が総合司会を、検査部の吉田佳代が演者を務めてきました(写真)。
吉田検査技師は「当院は年間約250件の手術を行っており、昨年は道内で2番目に多い手術件数」と、クリニックの概要を紹介。「受診する患者さんは検診で指摘された人や自覚症状のある人で、当院での検査は精密検査となり、がんの性質まで評価する必要がある。また40種類以上ある乳腺疾患のどれであるのかを判定していくため、精密検査における超音波エコー検査は不可欠の検査である」と説明しました。
あわせて超音波エコー検査は、乳腺疾患の判定、がんの性質評価だけでなく、手術の際には術式の選択や手術範囲の決定にも用いており、がんの広がりを診断できることから、薬物療法等の治療効果判定にも使っている等、超音波エコー検査の有用性を紹介してきました。