2012.6.25 | ミントの会
ミントの会 2012年6月24日開催しました。
6月24日、ミントの会定例会を開催しました。
開会にあたり、新代表の熊谷節子さんがミントの会を存続させていく意義などを語り、あいさつしました。
講演は「心の健康について」(堀田美紀看護主任・乳がん認定看護師)、「今日の化学療法」(山崎弘資副院長)、「もう一度学ぼう放射線の話」(浅石和昭理事長)の三題。グループ懇談会で日々の不安や悩み、疑問などを話し合いました。
堀田主任はストレスについて医学的な観点から解説した上で、ストレスへの対処方法などを紹介。ストレスは個人の感じ方、受け止め方で変わってくるので、自分の心を知り、自分の気持ちに気づくセルフコントロールで思考のくせや行動を変えることでストレスを軽減させることもできる、とお話しました。
山崎副院長は乳がんの化学療法の発展の流れと成績などを通し、ガイドラインに沿う標準治療の意義を紹介。手術後の化学療法により再発しなかった人は約35パーセント、一方で化学療法をしても約3割は再発しており、約4割の人は化学療法をしてもしなくても再発しなかったと見られると現状を解説。札幌ことに乳腺クリニックで行った術前化学療法の成績では28例中8例で乳がんが消えたとの結果も紹介されました。
浅石理事長は放射線の単位や人体への影響について説明。放射線被曝と発がんの関係に触れ、20歳未満の固形がんのリスクは500ミリシーベルトを超えると増加するが、それ以下で大差ないことを紹介。チェルノブイリ原発事故で甲状腺がんが増えるといわれたが、胎児期に被曝した小児の甲状腺がん発生率は0.09パーセントで2409人中1人にだけ発症。事故発生時に3歳未満で汚染されたミルクを飲んだ小児の発生率は0.49パーセントで、9720人中31人が発症。福島原発の場合は被曝線量は極めて小さく、マスコミの誤った認識や風評被害の方が大きなダメージを与えていることを指摘しました。医療で使われる放射線についても判りやすく図解し、マンモグラフィー検査1回で被曝する放射線量はニューヨークを1往復するよりも若干低く、安心して受けられることなどを解説しました。
※次回は平成24年9月30日(日)に、会場は同じく「かでる2.7」で開催予定です。