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2014.10.20 | ミントの会

ミントの会「10月の集い」開催しました

ミントの会「10月の集い」開催しました
札幌ことに乳腺クリニック患者会「ミントの会」の10月の集いを10月18日、当院2階ロビーで開催しました。
講演は吉田佳代臨床検査技師が「超音波検査のお話」、三神俊彦副院長が「HER2陽性乳がんについて」、浅石和昭理事長から「オンコタイプDXについて」の3題。講演に引き続き熊谷節子代表の体験発表とグループ懇談会が行われました。
吉田臨床検査技師は超音波検査とマンモグラフィー検査の違いを分かりやすく解説。超音波検査は検査者の技量で画像が異なることがあるため、そうした検査者による画像のばらつきをなくすることの大切さを示し、「当院では探触子の正しい持ち方、正しい体位を徹底」しており、患者さんにも「正しい体位で検査を受けていただいている」と説明。正しい体位で検査した場合と基本ができていない体位で撮った画像を比較して紹介し、患者さんに体位変換を行ってもらう理由なども述べました。超音波検査を受ける際に非常に参考になるお話でした。
三神副院長は乳がんがどのように増えていくのかを説明。その上で、分子標的薬と抗がん剤の効き方の違いについて分かりやすい画像や動画で解説しました。特にハーセプチン、パージェタ、カドサイラ(T-DM1)の3つの薬剤について、どういうタイプの癌にどのように使い分けされているのかなど、治療について具体的なお話をしました。
浅石理事長は、乳がん手術後の治療方針について「ホルモン療法単独か、化学療法を加えるかは医師の判断で行われている」ことを紹介。現在、客観的な判断材料として注目されているオンコタイプDX検査について、どのように行われ、どのように判断されるのかを説明しました。当院でも、既に一部の患者さんで検査が行われており、その結果、抗がん剤治療をした状況なども述べられました。今後は、オンコタイプDX検査について見聞きする場面が増えてくるものと思われますが、現在はまだ保険適用となっていないため、高額な検査となっています。
ミントの会が5周年を迎えた意義と本年最後の集いでもあることから、熊谷代表が体験発表を行いました。どういう機会で発見され、どのような治療を受けてきたのか。その時、どのような事が辛かったのか、社会生活・職場ではどのような不便さや気苦労があったのかを発表しました。当院入院中に出会った、他の患者さんとの触れ合いを通して「同じ患者でもいろいろある。他の人の話を聴いて共感したりすることで、自分のことがもっと分かるようになる。それが大事なことと思い、もっといろんな人の話を聴きたいと思った」と振り返り、「仲間がいるということは本当によかった。このクリニックでよかったと思う。ミントの会はこうした講演会や活動で患者としての質を上げるのに大切な存在」と結びました。

いつも分かりやすく、検査や最新の話題が提供される「ミントの会の集い」に、一度足を運んでみませんか。熊谷代表の体験発表にもあるように、患者同士の横のつながりや体験談は互いの励みとなり、講演後の懇談会では普段は聴けない小さな疑問などにも答えていただくことができています。入会は当院相談室に置かれたミントの会事務局で受け付けています。